著者
関 守信 栗原 可南子 今野 卓哉 藤岡 伸助 坪井 義夫
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.10, pp.763-772, 2022 (Released:2022-10-22)
参考文献数
76

パーキンソン病(Parkinson’s disease,以下PDと略記)患者の痛みは代表的な非運動症状である.痛みは病期を問わずPD患者を悩ます症状の上位に位置付けられており,他の症状や生活の質に影響を及ぼす一方で,適切に評価,治療されていないことも多い.PD患者が訴える痛みは,PDの疾患と関連する痛みと関連しない痛みがあり,また,原因となる障害部位に応じて中枢性と末梢性に分けられるなど非常に多彩である.痛みの診療の際にはKing’s PD pain scaleなどのPD特異的な評価尺度を用いて痛みの種類や程度を評価し,病態に応じてエビデンスに基づいた治療方法を検討することが重要である.
著者
関 守信 栗原 可南子 今野 卓哉 藤岡 伸助 坪井 義夫
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
pp.cn-001733, (Released:2022-09-30)
参考文献数
76

パーキンソン病(Parkinson’s disease,以下PDと略記)患者の痛みは代表的な非運動症状である.痛みは病期を問わずPD患者を悩ます症状の上位に位置付けられており,他の症状や生活の質に影響を及ぼす一方で,適切に評価,治療されていないことも多い.PD患者が訴える痛みは,PDの疾患と関連する痛みと関連しない痛みがあり,また,原因となる障害部位に応じて中枢性と末梢性に分けられるなど非常に多彩である.痛みの診療の際にはKing’s PD pain scaleなどのPD特異的な評価尺度を用いて痛みの種類や程度を評価し,病態に応じてエビデンスに基づいた治療方法を検討することが重要である.
著者
栗原 可南子 藤岡 伸助 三嶋 崇靖 今野 卓哉 関 守信 坪井 義夫
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
pp.cn-001686, (Released:2021-12-18)
参考文献数
14
被引用文献数
4

パーキンソン病(Parkinson’s disease,以下PDと略記)に伴う非運動症状は患者の生活の質に与える影響が強く,疼痛はその中でも頻度が高い.今後治療エビデンスを確立するうえで疼痛を的確に評価することは,重要な課題である.2015年にPDの疼痛に特異的な評価スケールとしてKing’s Parkinson’s Disease Pain Scale(KPPS)が報告され,評価者ベースのKPPSに対応して2018年に患者ベースの質問票であるKing’‍s Parkinson’‍s Disease Pain Questionnaire(KPPQ)が報告された.今回我々は,KPPSとKPPQの言語的妥当性を担保した日本語版を作成した.