- 著者
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桐山 隆哉
野田 幹雄
藤井 明彦
- 出版者
- 水産増殖談話会
- 雑誌
- 水産増殖 = The aquiculture (ISSN:03714217)
- 巻号頁・発行日
- vol.49, no.4, pp.431-438, 2001-12-20
- 参考文献数
- 9
- 被引用文献数
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藻食性魚類7種(メジナ,ブダイ,アイゴ,ニザダイ,ウマヅラハギ,カワハギ,イスズミ)にクロメを投与し,摂食状況を観察したところ,ブダイ,アイゴ,イスズミの3種がクロメをよく摂食した。<BR>これら3種の摂食痕は,口器の形状を示す弧状の痕跡の形や大きさ,中央葉部や茎部等の厚みのある部位の縁辺や摂食面に残る痕跡に相違があり,魚種による特徴が認められた。<BR>これらのことから,海中林において葉状部が消失する現象が発生した場合,残された痕跡が新しければその特徴を比較検討することで,魚類の摂食の有無や摂食した魚種の推定が可能であると考えられた。