著者
鷹見 達也 吉原 拓志 宮腰 靖之 桑原 連
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.24-28, 2002-01-15
参考文献数
25
被引用文献数
14 35

2000年9月に北海道西部にある石狩用水系の一支流において,在来種のアメマスと1980年代後半に移入されたとされる欧州原産のブラウントラウトの生息状況を調べた。フラウントラウトはこの支流の優古種となっており,その推定生息尾数はアメマスの1.8倍で,特に支流の中下流域で卓越していた。これに対しアメマスは上流域のみで優古していた。夏から秋の河川水温は,支流の下流部で5~16℃であった。この支流の中下流域では,15年以内でアメマスが移入されたブラウントラウトに置き換わったと考えられた。
著者
桑原 連 佐伯 有常 中島 真一
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.135-149, 1992 (Released:2013-02-19)
参考文献数
24

飼育水量を節約した循環濾過式飼育法を採用している各地の水族館について, 水質, 水槽および濾過槽の規模, 飼育状況を調査し, それらのデータに表された魚類の代謝に基づく硝酸態窒素の蓄積, 窒素とリンの比などに関して天然海水と比較して論じた.次いで, 魚類の分泌排泄するアンモニアを硝化する微生物の浄化能力を支配する濾材量に関して, 佐伯のbalanced aquarium理論および濾材と浄化能に関する実験結果を基に, 検討, 整理した.これらの結果から, 循環濾過式飼育法における魚類飼育量に対する濾材必要量, 硝酸態窒素の蓄積を防ぐのに必要な補給水量, 魚類の酸素消費量に見合った酸素補給量などの算定法を考案し, 循環濾過式飼育水槽の設計・計算法を示した.
著者
鷹見 達也 吉原 拓志 宮腰 靖之 桑原 連
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.24-28, 2002-01-15 (Released:2008-02-01)
参考文献数
25
被引用文献数
23 35

2000年9月に北海道西部にある石狩用水系の一支流において,在来種のアメマスと1980年代後半に移入されたとされる欧州原産のブラウントラウトの生息状況を調べた。フラウントラウトはこの支流の優古種となっており,その推定生息尾数はアメマスの1.8倍で,特に支流の中下流域で卓越していた。これに対しアメマスは上流域のみで優古していた。夏から秋の河川水温は,支流の下流部で5~16℃であった。この支流の中下流域では,15年以内でアメマスが移入されたブラウントラウトに置き換わったと考えられた。