1 0 0 0 OA 洒のアミン

著者
梅津 雅裕
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.73, no.3, pp.171-174, 1978-03-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
38

アミン類は, 古く食品の腐敗生産物の中に見出されるため, 好ましくない成分であると考えられてきた。しかし近年の研究の結果によると, 清酒醸造上重要な意義のあることが分ってきた。また酒質に対しては, 香気の複雑性に関与し, 味に対しては酸との結合の仕方により丸味, 旨味や濃味感を与えるが, 一般に苦味を呈するものが多いといわれている。酒類中のアミン含量とアミノ酸からアミンの生成や分解に関与する醸造微生物や酵素について, 最近の知見をまとめていただいた。
著者
山本 二郎 佐藤 憲章 越川 松雄 磯田 陽一郎 梅津 雅裕
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.270-273, 1975-04-01 (Released:2010-01-22)
参考文献数
26
被引用文献数
4 5

沸騰無水酢酸中でトリクロロ酢酸とアゾキシベンゼンが反応し, Wallach転位が進行することは以前に報告した。(1)2.2'-および4,4'-ジメチルアゾキシベンゼンはかなりの収率で相当する。4-および2-ヒドロキシアゾ化合物を与えた。(2)α-p-メチルおよびα-p-メトキシアゾキシベンゼンではいずれの場合もp-ヒドロキシアゾ化合物より高収率でo-ヒドロキシアゾ化合物が得られた。(3)β-p-ニトロアゾキシベンゼンは全く反応しなかった。(4)モノおよびジクロロ酢酸は2,2'-ジメチルアゾキシベンゼンに対し触媒作用を示したが, 収率はきわめて低かった。