著者
宮地 和男
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.8, pp.573-575, 1973-08-15 (Released:2011-11-04)

JAS規格がしょう油に制定されてからすでに久しい。けれども, 味噌ではそれが困難だといわれている。しかし, 消費者保護の見地から正しい情報を提出すべきだというのが世間の大勢となり, 少なくとも品質表示を行なわねばならなくなっている。この表示問題に対して味噌業界ではどのように取り組んでいられるかを述べて貰った。読者各位も十分な検討を行なっていただきたいと思う。
著者
穂積 忠彦
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.280-284, 1968-03-15 (Released:2011-11-04)

禁酒宗教のイスラム教の普及している地域, その中でレバノン、イラクのアラツクの状況を知る上の好資料である。
著者
竹鶴 政孝
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.6, pp.357-360, 1975-06-15 (Released:2011-11-04)

この一文はいわば個人の回想録であり, 他社にとっては気になる文面も見られるであろう。しかし竹鶴氏は自他共に認める日本におけるウィスキーの生みの親である。そこにはまさしく日本のウィスキーの歴史が語られている。スコッチが世界的に名声を博すようになったのは, グレンウィスキーの混合, つまリブレンデットウィスキーの登場によるなどは清酒業界にも考えさせられるところであろう。
著者
望月 務
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.11-17, 1980-01-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
17

食品の衛生・安全の問題は年々きびしくなってきた。みそ業界においては異物対策が今年の一つの大きな問題となった。これと同時にみそ中に含まれる細菌についても注意がむけられ, 特に加工上からは, その菌数についても検査が行われるようになった。みそも更に色々と加工上に使用されるとなると, その菌数についても注意が必要となる。これらの点を考えて主としてみそ中の細菌数について, 今迄の研究をまとめていただいた。
著者
好井 久雄
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.43-49, 1967-01-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
83
被引用文献数
2 1

微生物に限らず広く植物や動物など, 生物というものは塩類がなければ生活できない。そしてその生活に対する最適の塩類の濃度というものは, 生物の種類でちがっているが, 一般的にいえば2%以下であるといえる。この綜説では味噌, 醤油などのように食塩の濃度が高い環境で生育し, そして発酵作用を営み, 製品の熟成にあづかっている特殊な細菌の一群をとりあげて, その解説を試みている。わが国で伝統的に行なわれた醸造技術では, こういう細菌の一群が作用していることが今から50年ぐらい前から判っているが, それらの細菌の組織的な微生物学的研究は最近緒についたばかりである。この新しい分野は微生物細胞学者などによっても着々進められているが, 筆者は刻明にそれらの研究をしらべあげて, 醸造技術研究者という立場からこれをまとめている。発酵微生物一般に対する考えかた, またその応用の面に示唆を与えるものが多いであろう。
著者
佐藤 仁一
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.77, no.8, pp.498-502, 1982-08-15 (Released:2011-11-04)

独創的発想により, 全世界に先駆けて粉末酒を発明された著者に, 粉末酒の酒税法上の位置付け, 製造方法, 性状, 生成機構から用途にいたるまで解説いただいた。酒類を含め, 食品全般にかける著者の情熱が紙面からひしひしと伝わってくる一編である。熟読をお推めしたい。
著者
藤本 義一
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.7, pp.511-514, 1976-07-15 (Released:2011-11-04)

洋酒ブームといわれてからすでに久しい。どこの家庭にも洋酒のボトルが見られるようになった。しかし, その伝来の歴史となると, 知る人は意外に少いように思われる。ここに洋酒界に著名な筆者に, 洋酒伝来をお書き願った。筆者は憶測で物事を晒ることを好まないという。氏の史観は, 資料を丹念にあたリ, 資料からうらづけられた事実を曲げることなく記すことだという。その理詰めに展開される洋酒伝来の歴史の中に, 読者は自然に魅きこまれていくことだろう。まずはご一読を

14 0 0 0 OA アイヌの酒 (13)

著者
加藤 百一
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.321-326, 1971-04-15 (Released:2011-11-04)

前回にひきつづき, アイヌが長い間伝承してきた《アイヌの酒》を捨てて, 米から造つた和酒に切り替えていく経過が記述されている。
著者
二瓶 孝夫
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.80, no.11, pp.786-789, 1985-11-15 (Released:2011-11-04)
被引用文献数
1 1

今年はハワイへの官約移民100年目, 終戦40年目の年に当る。そこで, 史実をもとにハワイでの日本酒発展の経緯等について御寄稿いただいた。常夏秀麗な異郷での熱い体験は, 我々の深い感動を誘うのみならず, 日本酒の世界市場への発展のためにも, まことに希有な資料となろう。
著者
河野 秀克
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.74, no.7, pp.415-417, 1979-07-15 (Released:2011-11-04)

太郎冠者「夏はひいやりと冷やしすまし, 冬は燗をしてもう飲めないというほど飲みたいものじゃ」。昔は酒を冷やして飲んだのである。ひいやりという籍感が不思議に新鮮に聞こえる。今回はひやっとが登場。お酒は夜のアクセサリー。視覚, 触覚, 味覚にひやっと快い刺戟をどうぞ。

12 0 0 0 OA 大気中の微生物

著者
岩原 繁雄
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.119-122, 1968-02-15 (Released:2011-11-04)

空気中の微生物について考えるとき, いつもその捕集方法が問題になる。空気中の微生物はどのような形で浮遊しており, それを捕えるにはどうすれば良いのか, また殺菌, 除菌にはどのような方法があるのか。空中微生物に興味を持つ者はもとより, 誰もが知りたいと思うことに筆者は易しく答えてくれる。
著者
河野 秀克
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.77, no.7, pp.447-449, 1982-07-15 (Released:2011-11-04)

日本酒造組合中央会では夏の日本酒キャンベーンに, ザ・タイガースを起用。その狙いはどこにあるのか。また, 後半の冷酒の歴史考証は, セールス担当の方々の常識としても役立つと思う。