著者
西 和弥 佐久間 拓人 梅津 佑太 梶岡 慎輔 竹内 一郎
雑誌
研究報告バイオ情報学(BIO) (ISSN:21888590)
巻号頁・発行日
vol.2018-BIO-54, no.4, pp.1-7, 2018-06-06

センサーデバイスの発展により,GPS による移動データなどの系列データが容易に取得できるようになった.そういったデータから重要な系列パターンを抽出する手法の一つとして,予測系列マイニングと呼ばれるデータマイニング手法がある.膨大な候補の中から抽出された系列パターンの信頼性をなんらかの指標を用いて定量的に評価することは意思決定を行う際にとても重要である.本稿では L1 正則化つき線形モデルを用いた予測系列マイニングと,選択バイアスを考慮した統計的仮説検定を組み合わせた手法を提案する.
著者
福田 諭 梶岡 慎輔 松尾 啓志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.17, pp.1-8, 2015-02-23

スマートフォンなどのモバイル端末の普及により,様々な場所や場面でのインターネットアクセスの需要が増加している.しかし災害時や発展途上国など,通信インフラを利用できない状況では,インターネットアクセスを実現することはできない.そこで Delay/Disruption Tolerant Networking(DTN) 技術を利用することで,より多くの場所や場面でインターネットアクセスを実現する手法が提案されている.DTN では,端末からのリクエストをマルチホップ無線通信とデータ運搬 (DTN ルーティング) によりインターネットに接続されたアクセスポイントへ転送する.サーバレスポンスは,一般には最初にリクエストを受信したアクセスポイントが DTN ルーティングにより端末へ配送する.しかしこの方法では,宛先端末に近いアクセスポイント以外へリクエストを転送する場合があり,このときレスポンスの配送遅延が増加するという問題が生じる.本稿では,適切なアクセスポイントがレスポンスを転送することで,レスポンスの配送遅延を削減する手法を提案する.計算機シミュレーションにより評価した結果,提案手法は既存手法と比べて,配送遅延を最大で 33% 削減,配送率を最大で 28% 向上できることを確認した.