著者
森川 清 木本 寅喜 阿部 良之助
出版者
The Chemical Society of Japan
雑誌
日本化學會誌 (ISSN:03694208)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.150-155, 1941

第一報に於て<sub>1)</sub>水素添加法に依る有機物中酸素の直接定量法を試み最適分析條件を決定した.本報では白金シリカゲル上の熱分解機構を實驗に依て解析的に檢討すると共に計算に依て化學平衡論的方面から精細に考察して本分析法の原理を明確にした.
著者
高橋 雄一郎 森川 清
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.275-282, 2004 (Released:2004-07-01)

職務発明にかかる相当の対価請求訴訟が注目されている。本稿では,職務発明制度と相当の対価額の算定方法について概説した後,相当の対価請求訴訟における訴訟物,要件事実,間接事実等を検討し,これら事実をどのように立証すべきかを論じた。最後に,職務発明訴訟において実務上発生する問題に言及し,訴訟代理人の行動指針について検討した。また,本稿末尾には,相当の対価請求訴訟における訴状のサンプルを掲げた。
著者
森川 清
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.32, no.12, pp.658-662, 1953-12-31 (Released:2010-06-28)

1952年の東北地区 (満洲) の諸工業復興は, 満洲国時代の最高生産量に比し, 重工業128%, 軽工業150%といわれるが, その真偽を筆者が復興の直接指導にあたつた石油工業について詳細に検討した結果, 充分信じうるものである。復興経過における技術員, 資材, 資金の調達, 計画, 人的構成, 教育などの面の特長をあげ, 將来の中国工業の注目すべきことを説く。
著者
森川 清 野崎 文男
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.654-659, 1961-04-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
11

ニッケル- シリカ触媒上, 200 ~ 500 ℃ でトルエンの水素化反応性を検討した。その結果, トルエンと水素の混合物を触媒上に通ずると反応温度いかんにより種々の反応が起ることがわかった。250℃ から350℃ の温度域では核水素化反応は負の温度係数をもち,350℃ 付近にトルエンの比較的安定な温度域があった。またメタンの生成量にはピークがあった。これらの事実は核水素化反応の平衡論的制限によるものである。400℃ 以上になると水素化脱メチルが起りベンゼンとメタンが生成し,480℃ 以上になると核の水素化分解により多量のメタンが生成する。またメチル基をもたないベンゼンの反応性をトルエンのそれと比較したところ,両者のベンゼン核の分解する温度は異なり,前者の方が低温で分解する。換言すればメチル基がベンゼン核の分解を抑制していることを見出した。またトルエンの水素化脱メチル反応に対する触媒活性の経時変化と触媒還元温度との関係を吟味した結果,高温にて還元処理すると触媒活性の時間的変動が僅少となることを知った。