著者
綱村 麻岐 白崎 悦子 牧野 香織 森川 靖子 三田 美穂 東 裕作 荒川 仁
出版者
新田塚医療福祉センター
雑誌
新田塚医療福祉センター雑誌
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.25-26, 2008-08-30

当病棟の日勤帯での直接看護時間と業務満足度の関係について検討した。直接看護時間と業務満足度には相関関係が認められ、業務改善に取り組んだ結果、直接看護時間が増え、業務満足度も向上した。
著者
丸山 温 森川 靖
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.12, pp.499-505, 1984-12-25
被引用文献数
9

ミズナラ, ダケカンバ, ウラジロモミの葉の水分特性の季節変化を調べた。いずれの樹種も, 生育期間中, 全水分量のおよそ15〜20%を失うと, 圧ポテンシャル(Ψ_p)が0になるようであった。Ψ_pが0になるときの水ポテンシャル(Ψ_w^<tlp>)および十分吸水したときの浸透ポテンシャル(Ψ_a^<sat>)は, いずれの樹種も新葉で高く, 新葉の成熟が進むにつれて低下した。夏季の雨の日が続いたあとの成熟葉のΨ_w^<tlp>, Ψ_s^<sat>は, ミズナラ, ダケカンバで高い値を示した。これらの樹種のΨ_w<tlp>, Ψ_s<sat>は, 9月以降徐々に低下した。一方, ウラジロモミのこれらの値は夏季のあいだほぼ一定であったが, 9月以降は徐々に低下した。細胞の体積弾性率(ε)は, ミズナラ, ダケカンバでは新葉で低く, 成熟葉で高かったが, ウラジロモミでは逆に, 新葉で高く成熟葉で低かった。落葉前のεは, ミズナラでは上昇したが, ダケカンバでは低下した。成熟葉の水分特性を樹種間でくらべると, ダケカンバで水分量の低下に対するΨ_pの低下が著しかった。また, ダケカンバのΨ_w^<tlp>, Ψ_s<sat>は最も高く, Ψ_wに対するΨ_pは最も低かった。
著者
森川 靖 佐藤 明
出版者
日本林學會
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.11-14, 1976
被引用文献数
3

ヒノキ孤立木(樹高16m・胸高直径50cm) について樹液流速度と樹冠部の木部圧ポテンシャルの日経過をしらべた。木部圧ポテンシャルはヒノキ幼齢木のばあいと異なり,日の出後ゆるやかに低下した。木部圧ポテンシャルの最高値は日の出前後に,最低値は日中にえられた。樹冠部下層の木部圧ポテンシャルは上層のそれにくらべ1日をつうじて高かった。樹液流速度は木部圧ポテンシャルの日経過と対応した経過をたどった。幹上部の樹液流速度の変化に対して幹下部のそれはおくれを示し,こうしたおくれはくもりの日のばあい1日をつうじて,はれの日のばあい午前中にだけあらわれた。木部圧ポテンシャルと樹液流速度の日経過を整理してくらべてみると,本部圧ポテンシャルが低いほど樹液流速度ははやくなるが,上昇する割合は徐々にさがる傾向を示した。これらの結果から,大ぎな木では,樹体内のいろいろな通水抵抗によって水分不足を生じた部位への水補給がおくれ,さらに木部圧ポテンシャルが低下する可能性がたかいとかんがえた。
著者
丸山 温 松本 陽介 森川 靖
出版者
THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY
雑誌
日本林学会誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.427-432, 1996-11-16 (Released:2008-05-16)
参考文献数
21

樹冠上部の葉は,重カポテンシャル差によって常に下部と比べて乾燥状態におかれている。'この乾燥に対する適応を明らかにするため,スギ成木の梢端部と最下部の葉について,水分特性と形態的特徴の季節変化を調べた。梢端部の葉では,圧ポテンシャル(Ψp)を失うときの水ポテンシャル(ψWtip),飽水時の浸透ポテンシャル(ψSsat)が最下部と比べて低く,Ψpを維持しやすい特徴を持っていた。また,梢端部の葉では空隙の発達が抑制され,葉の単位体積当りの水分量も最下部と比べて多かった。すなわち,水分特性だけでなく,形態的にも梢端部の葉は乾燥に適応しており,このことがスギが高い樹高まで育つ重要な要因になっていると考えられる。