著者
時任 宣博 武田 亘弘
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.47, no.9, pp.618-622, 1999-09-20 (Released:2017-07-11)
参考文献数
5

熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂は, フェノールとホルムアルデヒドから酸触媒または塩基触媒を用いて付加反応と縮合反応を繰り返すことにより合成される。酸触媒では, 付加反応よりも縮合反応が優先してまず直鎖構造のノボラックが生成し, さらに硬化剤と反応させることによりフェノール樹脂が得られる。これに対し塩基触媒では, 縮合反応は遅く付加反応が優先してまずレゾールが生成し, さらに加圧, 加熱することによりフェノール樹脂が合成される。酸触媒を用いた反応と塩基触媒を用いた反応の違いについてその反応機構を解説した。
著者
武田 亘弘
出版者
群馬大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

新規三脚型四座配位子 [o-RSC_6H_4]_3P (R = i-Pr, t-Bu) を用いて二価10族金属 (Ni, Pd, Pt) 錯体を合成し,置換基Rおよび金属の違いが錯体の構造に与える影響を明らかにした。さらに,新規三脚型四座配位子(o-RSCH_2C_6H_4)_3Si- (R = i-Pr, t-Bu) を有するIr(III)およびPt(II)錯体の合成と構造決定に成功した。