著者
山村 喜之 梅本 一史 鈴木 友啓 加藤 航平 武藤 潤 中西 喜嗣 吉岡 達也 村川 力彦 大竹 節之 大野 耕一
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.933-937, 2015 (Released:2016-10-31)
参考文献数
15
被引用文献数
2 2

再発直腸癌に対するmFOLFOX6療法により,高アンモニア血症を経験したので報告する.症例は73歳,男性.直腸癌に対してハルトマン手術を施行した.術後補助化学療法としてUFT/UZELを6カ月間内服した.術後9カ月に腹膜播種を認めたため,バイパス手術施行後にmFOLFOX6療法を施行した.治療開始2日目に意識障害を認め,MRIを施行したが,異常所見は認めなかった.血液検査では高アンモニア血症を認めた.5-FUに起因する高アンモニア血症による意識障害と診断し分岐鎖アミノ酸投与と持続的血液透析を施行した.翌日には意識障害および血中アンモニア値は改善した.mFOLFOX6やFOLFIRI療法など高容量の5-FUを投与した際に,意識障害を認めた場合は,高アンモニア血症に留意すべきである.
著者
武藤 潤 大園 真子
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.118, no.5, pp.323-333, 2012-05-15 (Released:2012-10-05)
参考文献数
67
被引用文献数
2 6

東北地方太平洋沖地震後の余効変動の定量的解析にとって重要な東北日本弧の東西レオロジー強度断面を,地球物理学的観測および近年の実験岩石力学結果を用いて作成した.得られた強度プロファイルは,地震前に得られていた奥羽脊梁山脈への測地学的歪み集中や地震の深さ変化を説明する.さらにプレート境界型地震から推定される応力変化量を仮定することで,東北日本弧の粘性構造を求めた.地球物理学的観測から推定されている部分溶融帯や断層深部延長など低強度帯の存在は,内陸地震後の余効変動から推定された東北日本弧の粘性率を説明する.異なる余効変動機構の分離とそれぞれの定量的解析には,東北日本弧粘性構造の著しい不均質性を考慮する必要がある.