- 著者
-
村上 幸士
桜庭 景植
永井 康一
- 出版者
- 理学療法科学学会
- 雑誌
- 理学療法科学 (ISSN:13411667)
- 巻号頁・発行日
- vol.25, no.6, pp.893-897, 2010 (Released:2011-01-28)
- 参考文献数
- 14
- 被引用文献数
-
2
3
〔目的〕腰痛経験の有無と腹部筋群との関連を明らかにすることを目的とした。〔対象〕平均年齢23.7±3.3歳の男性64名である。〔方法〕問診を行い,腰痛経験の有無にて3群に分類した。また,超音波診断装置にて安静時の腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋を測定し,筋厚の差を腰痛経験の有無にて比較し,分析した。〔結果〕腰痛にて受診経験のある群は,腰痛を認めるが受診経験のない群および腰痛経験のない群と比較して腹横筋筋厚が低値であり,他筋は有意差がなかった。〔結語〕腰痛経験が有ることは,腹横筋の筋活動低下による安静時の筋厚減少および内腹斜筋と外腹斜筋を合わせた表在筋の過剰な筋活動による安静時の筋厚増大と関連することが示唆された。