著者
小山田 耕作 永田 茂穂 鮫島 國親
出版者
鹿児島県農業開発総合センター
雑誌
鹿児島県農業開発総合センター研究報告 耕種部門 (ISSN:18818609)
巻号頁・発行日
no.3, pp.33-46, 2009-03

イチゴ'さつまおとめ'の低温暗黒処理育苗による早進化技術について3回の定植時期で検討した。9月12日定植では7月23日に置肥を除去する窒素施肥制限を行い、8月22日に低温暗黒処理を13℃一定で18日間処理、または前半9日間10〜13℃、後半9日間15℃の変温管理することで安定した花芽分化が認められた。また、9月12日に定植することで開花期が10月中旬に早まり、11月中旬から収穫可能となった。9月16日定植では8月1〜5日に窒素施肥制限を行い、8月31日〜9月2日に低温暗黒処理を13℃一定で13〜15日間処理することで安定した花芽分化が認められた。また、9月16日に定植することで開花期が10月下旬に早まり、11月下旬から収穫可能となった。9月22日定植では8月5〜10日に窒素施肥制限を行い、9月7〜9日に低温暗黒処理を13℃一定で10〜13日間処理することで安定した花芽分化が認められた。また、9月22日に定植することで開花期が11月上旬に早まり、12月上中旬から収穫可能となった。これらの低温暗黒処理育苗を行い定植時期を早めることで、普通ポット育苗に比べて年内収量が増加した。