- 著者
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和田 善行
池上 聡子
石川 定
降矢 芳子
川平 和美
- 出版者
- 理学療法科学学会
- 雑誌
- 理学療法科学 (ISSN:13411667)
- 巻号頁・発行日
- vol.34, no.5, pp.569-574, 2019 (Released:2019-10-28)
- 参考文献数
- 16
- 被引用文献数
-
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〔目的〕促通反復療法(Repetitive Facilitative Exercise:RFE)の痙縮減弱効果を検討すること.〔対象と方法〕慢性期脳卒中片麻痺患者30名に対して促通反復療法を中核とする治療(50回ずつ3セット,ADL練習,他:計100分)を週7回の頻度で4週間実施した.痙縮の評価にmodified Ashworth scaleを用い,麻痺肢の15関節運動について初回のRFEの前後,翌日のRFE前,4週間のRFE終了日のRFE前に実施し,RFEの痙縮減弱効果を検討した.〔結果〕RFEの痙縮減弱効果は即時効果と4週間の蓄積効果の全ての関節運動において有意であった.〔結語〕RFEは多くの痙縮筋への痙縮減弱の効果を有する.