著者
池田 幹男 竹田 一哉 板倉 文忠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.96, no.238, pp.23-30, 1996-09-12
被引用文献数
3

本研究では直交フィルタを導入し, 多チャネル化した櫛形フィルタによる雑音抑圧法を提案する. 雑音は直交フィルタのいくつものチャネルにまたがって均等に分布するのに対して, 音声は特定の成分に集中するので, 各チャネルの出力に雑音の振幅の推定値を用いて重みをつけて再構成することによって, 雑音抑圧が可能となる. 本方法は定常白色雑音か加わった音声に対しては信号対雑音比か最大6.5dB改善され, より一般的な駅構内の雑音が加わった音声に関しては, 最大5.0dB改善された.
著者
河合 励 池田 幹男 岡田 稔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.103, pp.7-12, 1995-10-27
被引用文献数
5

本論文ではX Window System上で動作するアプリケーションのウィンドウを資料として相手方に提示可能な電子黒板システムについて述べる。本システムはXのリクエストを取得し複製する代理サーバとリクエストを各Xサーバに適合させる再構成モジュールからなっており,アプリケーションやXサーバに対して変更を施す必要がない。これらのプログラムはネットワークを通じて通信しているため,プログラムをネットワーク上のどのWSで実行するかによってシステムの性能が変化する。そこでこの電子黒板システムを利用するのに適したネットワーク構成を調べるために複数のサブネットに分割し,性能評価を行った。その結果,本システムはEthernt 10Mbps,TCP/IPのもとでサブネット(物理層ネットワーク)あたり40台程度であれば充分実用となることがわかった。This paper presents "Network Blackboard System" which duplicates windows to multiple X servers. This system requires no modification to both X server and client. This system consists of proxy X server and reconstructor module. Proxy X server obtains X requests and duplicates it. Reconstructor module adapts requests to each X server. Therefore these programs in this system communicate on the network. The system performance depends on the position of programs on the network. We evaluated the network performance of this system in case of the network is divided into some subnets. This system can serve up to forty X servers per subnet with Ethernet 10Mbps and TCP/IP.