著者
中山 一郎 岡田 稔枝 中川 みかほ
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.98, no.610, pp.5-8, 1999-02-18
被引用文献数
1

これまで筆者らは、発声時に発声者自身が聴取する音声(自己聴取音)の音色を、自己聴取音に相当する音声を発声者がイコライザとアッテネータを操作して、自己聴取音と出来るだけ似かよった音声(シミュレート音)を作成する方法(遅延音帰還法)を用いて、周波数軸上で定量化してきた。しかしながら、自己聴取音は発声者本人しか聴取できないが故に、シミュレート音との類似性を客観的には評価できなかった。そこで本研究では、男性の話し声の母音/a/を対象に、1)自己聴取音とシミュレート音、及び、2)シミュレート音とその音色を実験者が意図的に変化させて作成した音声(加工音)、との2種類の類似度評価実験を行うことによって、自己聴取音とシミュレート音の類似性が原理的には客観的に評価できること、及びその類似性が十分に高いことを明らかにした。
著者
奥居 哲 柴田 祥一 岡田 稔 川島 信
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.92, pp.67-72, 2003-09-19

本発表は,卒業研究・ゼミナールのための研究室配属を一対多型安定結婚問題と見なし,安定結婚問題の解法アルゴリズムを用いた配属(以下,安定結婚配属)を試みた事例の分析に関する報告である.安定結婚配属を,第1 志望を特別に優先する発見的手法に基づく従来の配属に対して詳細に比較し,志望学生と受入れ先研究室の「満足度」の違いを調べた.「満足度」の評価には,複数の指標を組合せて用いた.その結果,学生,研究室共に,安定結婚配属の方が高い満足度が得られることが確認された.また,安定結婚配属において,定員の変化が配属結果に及ぼす影響についても調べた.その結果,定員の変化は,研究室間の配属数の格差に対して最も顕著な影響を与えることが観察された.We offer a case study of a laboratory assignment for under-graduate students as an instance of the stable marriage problems. Two assignment methods are considered; one adopts a 1-n stable marriage algorithm, while the other is based on heuristics giving absolute priority to the applicants for their most preferable laboratory. Using actual preference data, we compare two methods. Several kind of indices are introduced in order to evaluate satisfaction of students and faculty. Our analysis with respect to those indices indicates that the former method gives a more desirable coupling than the latter for both students and laboratories.
著者
澤野 弘明 岡田 稔
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.57-68, 2006-06-20 (Released:2008-04-11)
参考文献数
22
被引用文献数
5 6

本論文では, 拡張現実感 (AR) 技術を用いた表示方式 (以下, 本表示方式) のカーナビゲーションシステム (以下, 本システム) を提案する. 本システムでは, (I) 走行中の車載カメラから実写動画像の取得, (II) コンピュータビジョン技術による道路幾何情報の抽出, (III) CG技術による3D-CGシーンのリアルタイム生成, (IV) 元の動画像とオーバレイ表示, という戦略をとる. 本システムの利点は, 道路幾何情報のリアルタイム収集・解析による詳細な3D-CGモデリングデータ作成コストの削減, AR技術によるカーナビゲーション表示における瞬時の視認性の向上, である. 本表示方式の有効性についてシミュレーションを用いて被験者100人に対してアンケートした結果, 85%以上の被験者から従来の3D-CGによる表示方式に比べ, 本表示方式の方が瞬時の視認性が高いという回答が得られた. また, 実写動画像を入力情報として, 簡易なAR表示のみを行う試作システムによる実験を行った. さらに, 本表示方式を実装するためにシステム実装時に考慮すべき点とアルゴリズム上の問題点をまとめ, 今後の課題を示す.
著者
前野 輝 岡田 稔 鳥脇 純一郎
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.168-177, 2004 (Released:2008-07-30)
参考文献数
18
被引用文献数
2 3

CG制作における形状モデリング過程では三面図は点や直線を仮想空間に数値的に正確に配置するための最もポピュラーかつ重要な道具であるが,これを利用して仮想物体の形状変形を行うためには特殊な技術と知識を必要とする.既に筆者らは形状創成過程におけるデザイナの初期発想支援を目的とする,形状関数を用いた双三次ベジエ曲面の直観的形状変形方式を提案している.本論文では,この方式とつまみ判定機能を用いた会話型モデリングシステムの一構成法を示す.本システムでは,データグローブと三次元位置センサを用いてユーザの手の動きを入力し,つまみ判定機能を取り入れることによりユーザの意志が反映されるようなシステムを実現している.本システムのプロトタイプを実装し,いくつかの実験により実際に手で押したり引っ張ったりするような感覚で変形操作を行えることが確認された.
著者
岡田 稔 水野 慎士 鳥脇 純一郎
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.74-84, 2002 (Released:2008-07-30)
参考文献数
37
被引用文献数
1 2

本論文では,仮想彫刻に基づく仮想木版画の生成法と応用について解説する.提案法は芸術•工芸の模擬を目指した非写実的画像合成法(NPR) のひとつである.一般に絵画などを志向したNPR で用いられている技法は,(a) ABR: 生成外観を模擬したレンダリング手法,(b) PBR: 物理モデルに基づくレンダリング手法,に大別されるが,本論文で解説する仮想木版画は(b) PBR に基づくものである.まず仮想彫刻システムによって仮想版木が生成される.次いで仮想版木,仮想紙,仮想馬連,仮想絵の具により,仮想木版画画像が生成される.このように提案法は木版画の制作工程を重視したものであるため,生成画像は物理的な裏付けを持ち,外観上も良い結果を与えている.また,仮想木版画手法を用いた仮想浮世絵の知的符号化,及びそれを通した仮想彫刻と仮想木版画の問題点と今後の課題についても言及する.
著者
越沢 徳美 岡田 稔 横山 祥
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.62, no.8, pp.1220-1223, 1959-08-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
8

パルプの塩素処理に際して起るセルロースの不均一系酸化崩壊に対して, パルプ中に含有されるリグニンの及ぼす影響と,塩素水溶液に微量のアンモニア化合物を添加した場合の効果とを論じた。ブナサルファイト未晒パルプおよびそれを亜塩素酸ソーダで段階的に脱リグニンして調製したパルプについて,種々の条件で,普通の塩素処理とアンモニア化合物を添加した塩素処理とを行い,各場合の挙動を比較検討した。パルプ中に含まれるリグニンはその塩素化反応速度が速いために有効塩素を優先的に消費し,セルロースの酸化崩壊を緩慢にして保護的作用を示す。またアンモニア化合物を添加して塩素処理すると,セルロースの酸化崩壊が著しく抑制され,効果的に脱リグニンし得ることが確認された。
著者
岡田 稔
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.4, no.11, pp.617-622, 1966-11-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1
著者
大島 信太郎 榎本 肇 天野 橘太郎 荒木 庸夫 田尻 昶夫 岡田 稔
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.17, no.9, pp.535-543,549, 1963

トンネルダイオードを多数個使用した高速度高精度A-D変換器を製作し, テレビジョン信号のPCMの実験を行なった.トンネルダイオード対回路の動作原理, およびA-D変換器の概要を解説し, 白黒およびNTSC方式カラー信号のPCM化について得られた結果をのべてある.
著者
岡田 稔
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.8, pp.535-539, 1987-08-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
8
被引用文献数
2 2
著者
網田 健次郎 岡田 稔
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.62-64, 1973-09-25 (Released:2010-03-09)
参考文献数
2

サケ稚魚の河川内減耗要因である食害魚ウキゴリについて生態的知見を得た。1) ウキゴリは水生昆虫・シロウオ・サケ稚魚などの動物性のものを多く捕食している。2) ウキゴリは夜間に多く捕獲され, 昼間は殆んど捕獲されない。また夜間にサケ稚魚を捕食している。3) ウキゴリは川の川岸部よりは中心部でその大部分が捕獲された。
著者
樋口 正視 岡田 稔 MASAMI HIGUCHI MINORU OKADA ツムラ中央研究所 ツムラ中央研究所 Tsumura Central Research Laboratories Tsumura Central Research Laboratories
雑誌
生薬學雜誌 = Natural medicines (ISSN:13403443)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.170-175, 1996-04-20

The relationship between the developmental stages of spadix and the developments of pollen grains and the embryo sacs of Pinellia ternata BREIT. was morphologically studied. When the limb of the spathe began to loosen, about 24% of the embryo sac in the female flower were in matured stage, with the anthers in the same spadix still remained in dehiscens. When the anthers began to dehisce and the pollen grains were shedding, most of the embryo sacs in the female flowers were in matured state. When self- or cross-pollinations with other female flowers were performed while the anthers were still undehisce, all spadixs formed fruits. The rate of fructification and the number of fruits in fructificated spadix obtained by these early stage pollinations was definitely higher than those obtained in isolated culture field by the open pollination system. Over 90% of the fruit thus obtained by the early stage pollinations were germinated. Some morphological characters of the progeny obtained by cross-pollination segrigated. The protogyny, or the senility of the female flower when the pollen grains start shedding, may be a cause of rare fruit formation of the plant in nature.

1 0 0 0 OA 魚肉の鮮度

著者
岡田 稔
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.31, no.9, pp.617-618, 1984-09-15 (Released:2009-04-21)
参考文献数
1
著者
村瀬 洋 増田 健 谷口 倫一郎 井宮 淳 岡田 稔 今井 正和 中島 昇 黄瀬 浩一 斎藤 英雄 坂野 鋭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.96, no.435, pp.57-66, 1996-12-19
被引用文献数
1

1996年8月, オーストリアのウィーンで開催された第13回パターン認識国際会議 (13th ICPR) に出席したので, その概要を報告する。
著者
渡辺 高志 小山 鐵夫 岡田 稔 朴 〓宣 木内 文之 川原 信夫 水上 元 田中 伸幸 伊藤 美千穂 杉村 康司 飯田 修 渕野 裕之 PITISOPA Fred TAVIE Clemen GIDEON Solo PATTSON Tofu
出版者
高知工科大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

ソロモン諸島は,豊富な熱帯雨林に恵まれ未開の地と云え,生物は種類が豊富であり,ソロモン固有種が多く生育しており4,500種を超える高等植物が確認されている.従って薬用植物の分布も多く,未研究種が大半である事から,主に新薬創出・代替生薬の発掘のため,カギカズラ属Uncaria(生薬「釣藤鈎」として利用),ゴシュユ属Tetradium (Euodia)(生薬「呉茱萸」類縁品として利用)などを中心に探索収集し,さく葉標本は2392種(SIMB 1-2392)で7020点,そして生薬標本は1440点に達した.
著者
岡田 稔 金 璟垠 横井 茂樹 鳥脇 純一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.38, no.8, pp.1583-1592, 1997-08-15
被引用文献数
7

本論文では,コンピュータ・グラフィックス(CG)における幾何モデリングの一手法として,半空間に基づく多面体の一記述方法を提案する.まず,複数の平面に基づく半空間の多項集合演算によって,任意の多面体を記述するためのS式表現を定義する.次に,定義された多面体と空間の点との位置関係(内部,境界,外部)を表すための3値論理関数,および,S式表現による3値論理代数系を定める.この3値論理代数系が先に定義した集合演算系に対して準同型であることから,多面体を記述するS式がそのまま3次元空間の直線と多面体の交差判定に利用可能であることを示し,本方法がCGにおける光線追跡法を始めとする画像合成のための幾何モデリングの一手法として有効であることを示す.A method to describe a polyhedron for geometrical shape modeling in Computer Graphics is studied.A polyhedron is constructed from some half-Spaces using a multi-term set operation system with S-expression.A three-element logical function and its algebraic system are defined in order to determine whether the nominated point is within the given polyhedron or not.Since this logical function is homomorphistic and the multi-term set operation system and three-element logical algebraic system are homomorphic,the S-expression to describe a polyhedron can be used for the crossing test between a view line and the polyhedron.The proposed method is useable for geometrical modeling and rendering in image synthesis by ray-tracing.
著者
岡田 稔 櫻井 桂一 岩田 晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.2447-2456, 1996-12-15
被引用文献数
18

本論文では情報処理教育・情報科学教育を指向した大規模分散型ワークステーションシステムの一構成方法について述べる. 名古屋大学情報処理教育センターはすべての学部生 大学院生を含む全学に対する情報処理・情報教育のための施設であるが 平成6年2月に実施された教育用主システムの機種更新において 210余台のワークステーションからなるクライアント・サーバ方式に基づく大規模分散型システムを採用した. 本文ではまず 高等教育機関における一般情報処理教育用コンピユータシステムに求められる要求要件を示す. 次いで ハードウェア・ソフトウェアの両側面から先の要求要件を満たす本システムの構成方式の詳細と現在の運用状況 問題点などについて述べ 今後の情報教育システムの在り方について論じる.In this paper we propose a method of implementation of a large scale distributed workstation system for computer science and information processing in universities. The Education Center for Information Processing, Nagoya University is a center to provide graduate and undergraduate students in the university with opportunities for education in information processing and computer science. We selected a large scale distributed system based on the client-server model, consisting of more than 210 workstations as the latest replacement for existing educational facilities.. In this paper the requirements for the computer system for information science education in the universities are discussed. Details of the implementation both hardware and software aspects of the system which satisfies the discussed requirements are described. The current usage status of the system is also shown.
著者
中山 一郎 岡田 稔枝 中川 みかほ
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.16, pp.5-8, 1999-02-18

これまで筆者らは、発声時に発声者自身が聴取する音声(自己聴取音)の音色を、自己聴取音に相当する音声を発声者がイコライザとアッテネータを操作して、自己聴取音と出来るだけ似かよった音声(シミュレート音)を作成する方法(遅延音帰還法)を用いて、周波数軸上で定量化してきた。しかしながら、自己聴取音は発声者本人しか聴取できないが故に、シミュレート音との類似性を客観的には評価できなかった。そこで本研究では、男性の話し声の母音/a/を対象に、1)自己聴取音とシミュレート音、及び、2)シミュレート音とその音色を実験者が意図的に変化させて作成した音声(加工音)、との2種類の類似度評価実験を行うことによって、自己聴取音とシミュレート音の類似性が原理的には客観的に評価できること、及びその類似性が十分に高いことを明らかにした。What sort of voice timbre do we perceive in autophonic production, hearing our own voice during phonation, and can we measure the timbre itself quantitatively? The authors have showed that the timbre can be examined quantitatively as a function of frequency using a delayed feedback method created by the author, in which a sound was generated by the subjects themselves so as to simulate the sound through a loud-speaker as accurately as possible in its timbre and loudness to the sound perceived during phonation. However, the judgement of similarity of voice timbre between the perceived and the simulated sounds was left to the subjects themselves, not objectively, because the voice timbre in autophonic production cannot be examined by anyone other than the speaker oneself. The purpose of the present study is to show a method to evaluate the similarity between the simulated and perceived sounds objectively. When male subjects phonated a vowel/a/ in the spoken mode. Two similarity judgement tests were conducted, one (TestA) between the perceived and the simulated ones, and the other (TestB) between the simulated and the processing sounds, with an amplitude of a frequency band of the simulated sound altered, using the same criterion of the judgement of the similarity as in TestA. Through these tests, it was found objectively that the similarity between the simulated and perceived sounds was fairly well.
著者
澤野 弘明 岡田 稔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.121, pp.103-108, 2004-11-27
被引用文献数
6

現在のカーナビゲーションシステム(以下,カーナビ) では実際の景色と対応付けしやすくするために三次元CG (3D-CG) による表示が一般化している.特に運転者が見る景色に最も近いドライバーズビュー表示には,正確な案内・指示のために瞬時の視認性の高い表示が要求される.そこで我々の研究室では,車載カメラから実写画像を取り込み,リアルタイムで道路幾何情報を抽出,3D-CG の生成,元画像と重ね合わせるという拡張現実感技術を用いた次世代カーナビの開発を進めている.本論文では本システムを構築する上で最重要課題である道路端抽出法について述べる.本研究では動的輪郭モデル(Snake) の拘束条件にトポロジ特徴を用いて道路端を抽出する.滑らかな抽出形状のために道路形状の要素である直線,カーブ,S 字カーブに対応したエネルギを微分特徴により定義して利用する.さらにSnake を動画像処理に適用し,フレーム間の制御点に働く慣性をエネルギとして定義して利用する.それによりロバスト性の向上及びSnake の収束回数の軽減が期待される.実際に走行中の道路映像を用いて実験し,本手法の有効性を定量的に評価し,最も良好な抽出結果に本カーナビ表示方式によるレンダリングを試みる.Since car navigation systems are required to indicate route guidance to the destination smoothly, these systems often utilize three-dimensional computer graphics (3D-CG) for the purpose. For instantaneous visibility the authors have developed a nextgeneration car navigation systems based on an augmented reality technique, and this display technique uses real-time video taken by an equipped camera on the front of the vehicle and CG video generated from the taken movie. In this paper we introduce road extraction method based on active contour model (snake). For utilizing a car navigation disyplay our purpose are to extract the shapes smoothly, and to improve the robustness. Internal energy functions for snake based on differential features of road geometry are introduced to extract straight, circular and S-shaped road segments smoothly. In our method which a snake is applied to scene frame by frame, an external energy is also introduced based on inertia which works between control points in the previous and the present frames. Experimental results indicate the availability of the proposed energies, and car navigation display based on the best result is rendered by 3D-CG.