著者
池田 陽一 秋山 勝宏 岩本 正和
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集 第59回研究発表会
巻号頁・発行日
pp.47, 2010 (Released:2010-07-19)

水素加圧、水熱条件下でセルロース分解反応について、有効な触媒、反応条件を検討した。その結果、貴金属系触媒(Ir, Pd, Pt, Rh, Ru等)を用いると、セルロースの加水分解、水素化反応が促進され、C2-C6の第一級アルコール、及びC2-C6のジオールが生成した。特に、IrCl3触媒は高い活性を示し、アルコール類約20%、ジオール類約10%収率であった。中でも1-ヘキサノール(収率11%)とエチレングリコール(収率4%)はかなり選択的に生成した。(195字)
著者
池田 陽一 梅本 好日古 藤田 全基
出版者
日本結晶学会
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.192-197, 2023-08-31 (Released:2023-09-06)
参考文献数
29
被引用文献数
1

This report introduced the results of recent neutron scattering and X-ray absorption fine structure(EXAFS)experiments on a family of medium-entropy alloys(TrCoNi, Tr=Cr, Mn, and Fe). Neutron experiments revealed that the time-temperature-dependent short- and long-range structural transformation occurs in a medium-entropy alloy MnCoNi. Although a sign of short-range ordering was not clear in the EXAFS results, the mean-square relative displacement(MSRD)may catch the difference in local structures between medium-entropy alloys. The relatively large static MSRD of the MnCoNi sample can be interpreted as a sign of short-range tetragonal structural transformation, whereas the small value of the CrCoNi sample cannot be interpreted straightforwardly. A possible interpretation of the difference in MSRD was provided.
著者
池田 陽一 久保田 彰 古川 まどか 佃 守
出版者
The Japan Broncho-esophagological Society
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.264-270, 2002-06-10
被引用文献数
2

頭頸部癌1次治療後に肺転移検索目的で行う胸部単純X-p検査の意義を検討した。1次治療後の胸部画像検査は,1~6カ月ごとの単純X-pと,1年に1~2回のCT検査を行っている。1987年以降当科を受診した遠隔転移および重複癌のない頭頸部癌新鮮例655例中,局所制御後に肺病変が出現したものは27例(4.1%)あり,23例が単純X-pで,4例がCTで発見された。その内訳は転移性肺癌22例,原発性肺癌5例であった。肺病変判明までの期間は平均23.0M(カ月)(1.9~90.9M)で,肺癌判明後の生存期間は平均11.5M(0.3~57.6M)で,5年生存率は0%であった。Wilcoxon法で生存率の有意差検定を行うと,良好な予後を認めたのは組織別にみた腺様嚢胞癌のみで,他はすべて有意差を認めなかった。以上より,1次治療後の単純X-pで肺転移,原発癌を発見しても予後不良であり,手術・放射線により明らかな延命は認められなかった。胸部単純X-p検査の再考とともに,治療については外来化療などQOLに配慮することが重要であると考えられた。