著者
浅川 純子
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.84, no.2, pp.80-84, 2021 (Released:2022-06-17)

一般家庭には,個人や家族が撮影した写真が大量に保存されている.紙焼き写真は,重く厚く大きなアルバムに貼られ, 所有者は高齢となり継承の問題に直面している.デジタル写真は,目に見えないために今や数万枚に及ぶ量が保有されている例もあり,特定の写真を探すのが困難な状態になっている.家庭内の写真は主に思い出の記録であり,見やすく探しやすい管理や,次世代への家族史の継承のためには,写真の整理という作業が必要となる.その手法とさまざまな事例を紹介する.
著者
浅川 純 小泉 宏之 西井 啓太 服部 旭大
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.66, no.10, pp.296-301, 2018-10-05 (Released:2018-10-05)
参考文献数
21

超小型深宇宙探査機EQUULEUSは,2020年にNASAのSLSによって,メインペイロードである無人宇宙船Orionの副ペイロードとして打ち上げ予定のキューブサットである.EQUULEUSのミッションの一つが太陽-地球-月系における軌道操作技術の実証である.その核となる技術が小型水レジストジェットスラスタAQUARIUSである.AQUARIUSには,軌道遷移と姿勢制御の2種類の推進性能が要求される.水を推進剤として共有利用することで,2種類の推進性能を確保しつつ,高圧ガスシステムから脱却した小型推進系が実現される.また,安全無毒で取扱い性が良い水は,相乗り打ち上げされることが多い小型宇宙機との親和性が高い.AQUARIUSのエンジニアリングモデルを開発し,探査機構体に組み込んだ状態で性能評価試験及び環境試験を実施した.小型宇宙機という特徴を生かし,探査機を丸ごと用いて推進系の作動試験を実施することで,電源系や熱系等も考慮しつつ,推進性能を統合的に評価した.本稿では,AQUARIUSエンジニアリングモデルの開発状況について概観する.