著者
榎本 博明 清水 弘司
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.114-117, 1992-06-25 (Released:2010-07-16)
参考文献数
14
被引用文献数
2 1

This study examined the relationship between self-disclosure and loneliness. The self-disclosure questionnaire (ESDQ) and the loneliness scale (LSO, consists of two subscales, U-scale and E-scale) were administered to 114 female subjects (junior college students). Results show that self-disclosure scores were negatively related to the U-scale of loneliness (whether or not they believe in mutual sympathy among human beings), but not to the E-scale of loneliness (whether or not they are conscious of individuality of each individual). The results suggest that we have to specify the quality of loneliness in question, when we examine the relationship between self-disclosure and loneliness.
著者
清水 弘司
出版者
一般社団法人 日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.1-10, 1999-05-20 (Released:2017-07-20)

本研究は, 幼児期の母子分離のタイプと青年期の自己像との関連を検討して, 母子分離型にあらわれた母子関係の影響について追跡資料を提供することを目的としている。幼児期に母了分離場面を週l回1年間観察した年間推移パターンから, 当初より安定して母子分離できる分離群 (40人), 当初は母子分離できないが最終的には安定して母子分離できるようになる安定化群 (38人), 最後まで母子分離が不安定である不安定群 (30人) の3群に母子分離型を分類した。高校生・大学生になった時点で, 自己像と転機について追跡調査を実施して母子分離型3群間で比較した。分散分析の結果, 自己信頼感は分離群が不安定群より高かったが, 受動的自己コントロール・社会性・能動的自己コントロール・不安感は3群間に差がなかった。杜会性には転機の影響が認められ, 発達過程での体験によって変化が生じることを示していた。青年期の自己像との関違を検討してみると, 転機の影響もあるので, 幼児期の母子分離型が後の社会的発達を規定するという結果はえられなかった。
著者
依田 明 繁多 進 斉藤 浩子 青柳 肇 滝本 孝雄 鈴木 乙史 清水 弘司
巻号頁・発行日
1987-03

科学研究費補助金研究成果報告書, 課題番号60301013, 1985年度~1986年度, 総合研究(A)