著者
山本 孝夫 仁谷 浩明 清野 智史 小原 孝介 大門 英夫 中川 貴
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.481, 2008

放射線による水の放射線分解で発生するラジカルが水溶性の貴金属イオンを還元しナノ粒子を生成することを利用し、AuとPtを同時に加速器電子線で処理し合金のナノ粒子(直径が数nm)を担体粒子(酸化鉄もしくはカーボン)の上に多数担持した複合ナノ粒子を合成した。得られた粒子材料は大気中のCOを還元する触媒作用を持つ。X線回折によるAuとPtは合金を形成していることが判った。従来の化学的手法では、ビルドアップ法で二元合金ナノ粒子を合成しようとすると、酸化還元電位の序列に妨げられるが、放射線合成法によればこれが克服される。合金化することで触媒特性も促進されるだけでなく、触媒機能の本質を持つ高価な白金の節約ともなる。
著者
新吉 直樹 清野 智史 上垣 直人 藤枝 俊 植竹 裕太 中川 貴
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.171-177, 2022-07-15 (Released:2022-07-07)
参考文献数
13
被引用文献数
1

放射線照射により誘起される反応を利用し,Sn系ナノ粒子を合成した。SnCl2水溶液に60Co γ線を照射すると,金属Snナノ粒子が生成した。照射により生成する還元性活性種によりSn2+イオンが還元され,ナノ粒子化したものと考えられる。カーボン担体を添加して照射すると,SnO2ナノ粒子が得られた。担体表面に金属Snナノ粒子が分散担持することで微細化し,酸化したと考えられる。放射線を用いた合成法がスズにも適用可能であることが示された。
著者
中川 晋作 畑澤 順 清野 智史 向 洋平
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、腫瘍ターゲティング素子として腫瘍血管特異抗体を単離、精製し、RI でラベルすることで腫瘍イメージングプローブとして機能することを明らかにした。さらに本抗体を用いて immuno-PET/MRI の為のイメージングプローブとして開発すべく、MRI造影剤としての金酸化鉄複合ナノ粒子を PEG 修飾し、さらにその PEG 鎖先端に本抗体を修飾するための方法論を確立した。