著者
林 翠芳 大塚 薫 渡辺 春美
出版者
高知大学総合教育センター修学・留学生支援部門紀要編集委員会
雑誌
高知大学総合教育センター修学・留学生支援部門紀要 (ISSN:18831508)
巻号頁・発行日
no.3, pp.103-117, 2009-03

本稿は、文部科学省等関係省庁により発表された留学生万人計画実現に向けての本学における留学生の受入れから卒業後の進路までを見据えた体系的な対応策について提言したものである。本学における①留学生受入れのための全学的な情報の一元化及び教員の受入れ体制の構築、②県内の高等学校及び海外の協定校への進学説明会等リクルート活動の推進、③渡日前入学許可の推進及びアジア諸国をターゲットとした大学独自の入試制度の導入、④ダブル・ディグリーの取得や英語のみで修了できるコース等魅力あるカリキュラムの導入やコースの設置、⑤民間アパートの借り上げ拡充等宿舎の充実及び朝倉地区への国際交流会館の設置、⑥国際交流基金を原資とした大学独自の奨学金の継続・拡充、⑦留学生に一定枠を確保する授業料免除制度の改善、⑧協定校からの交換留学生拡充のための日本語補講授業の単位化、⑨アジア人財資金構想プログラムに伴う産官学の連携による留学生の就職支援体制の構築、⑩海外拠点における交流会等の実施による卒業後のフォローアップ体制の充実等の問題点において、提言を行った。