著者
香曽我部 琢 安孫子 遥 渡部 聡美
出版者
宮城教育大学情報処理センター
雑誌
宮城教育大学情報処理センター研究紀要:COMMUE = COMMUE (ISSN:18847773)
巻号頁・発行日
no.24, pp.39-44, 2017-03-31

本研究では、弁当箱の色彩が与える印象について、とくに性差に焦点をあててその差異について明らかにする。具体的には、実際に幼児が持ってくる弁当箱の色彩と形状を調査し、さらにお弁当箱の色彩が与える印象評価に関する尺度を作成し、性別、日常品の色彩の嗜好性を変数に検定を行う。その結果、弁当 箱の色彩感覚尺度として 4 因子を抽出することができた。4因子の得点に性差は見られなかったものの、現状調査の結果から赤・ピンク色の弁当箱を持ってくる女児が有意に多く、女性がピンクを好んでいることを示した。
著者
中川 裕志 杉本 雅則 渡部 聡彦
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.339-344, 2000-06-01 (Released:2017-05-25)
被引用文献数
1

東京大学に1999年度に設立された情報基盤センターの図書館電子化部門および同研究部門は図書館の電子化ならびに将来像を検討するために新設された部門である。設立以来の短い期間に部門のメンバーが考えてきたことは, 必ずしもまだまとまっているわけではないが、いくつかの有力なアイデアも提案されてきているので報告する。まず, 図書館の概念に対するアンチテーゼ的な見方を述べ, 次に情報基盤センター図書館電子化部門で近未来にどのようなサービスを企画しているかを述べる。最後に, 将来, アカデミックな共有の場としての図書館において有望なユーザインターフェース技術の紹介をする。
著者
渡部 聡也 後藤 秀樹 山中 直道 鄭 俊俊 毛利 公一
雑誌
研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:21888795)
巻号頁・発行日
vol.2020-OS-148, no.6, pp.1-6, 2020-02-20

近年,様々な製品は,高機能,高性能化が要求されており,内蔵する組込み機器の数が増加している.内蔵する組込み機器が増加することにより,消費電力の増加やコストの増加,製品の内部スペースの圧迫,ネットワークの複雑化といった問題がある.この問題を解決するための方法として,複数の組込み機器で動作するソフトウェアを 1 つの組込み機器に集約する方法がある.しかし,複数のソフトウェアを 1 つに集約するとメモリ空間の競合やデバイスの競合といった問題が発生するため,複数のソフトウェアが互いに影響を及ぼさないように動作させる必要がある.複数のソフトウェアを動かす方法として,仮想化が用いられるが,仮想化ではエミュレーションによるオーバヘッドが発生する.また,仮想化で使用する VMM は規模として大きくなるため組込み機器の限られたメモリ資源を圧迫してしまう.以上の背景から本論文では,マルチコアプロセッサを用いて,複数の組込みソフトウェアを起動してハードウェアを直接割当てることでオーバヘッドを減らす制御基盤ソフトを提案し,提案した基盤ソフト上で複数組込みソフトウェアを動作させる機能について述べる.