著者
伊藤 友二 澤田 孝幸 今井 和明 木村 尚仁 酒井 士郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.235, pp.23-30, 2000-07-20

金属/n, p-GaN界面の電気的特性をI-V, C-V測定およびI-V-Tシミュレーションにより評価した。金属/n-GaN界面において報告されているショットキー障壁高さやリチャードソン定数のばらつき、障壁高さに対するI-V, C-V測定結果の差異、I-Vショルダーの出現は、障壁高さの不均一性の存在、すなわち、"パッチモデル"によって説明されることを示した。また、金属/GaN界面のフェルミ準位位置について、金属/n, p-GaNショットキー試料のI-V-T特性の測定から、n形およびp形ショットキー障壁高さの和、φ_<bn>+φ_<bp>、がGaNのバンドギャップに近い値となることを明らかにした。
著者
庄司 正成 澤田 孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.378, pp.7-12, 2011-01-13

音響情報に基づく様々な対象のセンシング,認識研究の一環として,人の存在,行動,状態の検出や認識の実現について検討している.本稿では,人の歩行をその足音に基づいて検出,追跡する可能性について実験的に検討した結果について報告する.室内において,マイクロホン4本からなる基本的マイクロホンアレーを床から2.5mの高さに設置し,床面上2次元における足音の位置推定,追跡について実験的に検討した.足音位置推定成功率のSN比依存性,位置推定の空間的誤差等を評価し,設定した実験環境においてはマイクロホンアレーを中心とした床面上7〜8mの範囲において十分な確度,精度で足音位置推定,追跡が可能であることを示す.足音1歩のデータに対して足音位置推定が正しく行われる時間軸上のデータ範囲を検討し,位置推定のためのデータ範囲を最適化するとともに,空間的に近接した複数人の足音については簡易な識別手法を用いることによって,現状,5人程度の歩行者については歩行の同時検出,追跡が可能であることを示す.足音位置と時刻との推定結果に基づき,各人それぞれの歩幅,歩く速さや方向等歩行の詳細な状態を評価することも可能である.