- 著者
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鮫島 達夫
奥村 正紀
濱田 文仁
大西 良
三野原 義光
- 出版者
- 日本臨床麻酔学会
- 雑誌
- 日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
- 巻号頁・発行日
- vol.40, no.4, pp.393-403, 2020-07-15 (Released:2020-08-27)
- 参考文献数
- 17
電気痙攣療法(electroconvulsive therapy:以下ECT)は,うつ病,統合失調症などで,自殺が差し迫っている症例などで,早急な改善が望まれる場合の唯一無二の方法である.安全性の観点から,麻酔薬,筋弛緩薬を使用する修正型ECT(modified-ECT)が行われている.m-ECTは,一般病院を中心に行われてきたが,最近では精神科病院でも行われる.平成30(2018)年度より,ECTの麻酔管理料の加算が行われるようになった.麻酔科医によるECTの有害事象への対応やハイリスク症例への対応が求められている.今後安全性をより高めるために,精神科と麻酔科,精神科病院と一般病院の医療連携が望まれる.