著者
塚越 貴之 斎藤 隆文 宮村(中村) 浩子 瀬川 大勝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.13, pp.55-60, 2005-02-07
被引用文献数
1

本稿では,多重スケール解析としてウェーブレット変換を用いた非写実的画像生成手法を提案する.分散の異なるガウス関数の差分(Difference of Gaussian; DoG)による多重スケール解析を用いた非写実的画像生成手法が提案されている.本研究では,演算量がスケール数に比例する離散2進ウェーブレット変換を用い,従来手法に類似した画像を,より高速に生成する手法の実現を目指す.従来手法と同様に,分解した各成分の詳細度を考慮した重みを乗じ合成することで,エッジのような局所的な情報や,テクスチャのような大域的な情報を得ることができる.提案手法は,インタラクティブな処理を行うアプリケーションや動画像への応用が期待できる.This study is focused on non-photorealistic rendering (NPR) based on multi scale analysis. In the previous studies, difference of Gaussian (DoG) functions has been mainly used for multi scale analysis. Although wavelet transform is a technique for multi scale analysis, it has not been used for NPR. In this paper, therefore we propose a method of NPR with wavelet transform instead of DoG functions. Proposed method is expected interactive application and applying to video image.
著者
古谷 雅理 櫻田 武嗣 瀬川 大勝 萩原 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.31, pp.55-59, 2005-03-18
参考文献数
3
被引用文献数
1

現在,防犯,犯罪の記録に監視カメラシステムが広く利用されている.監視カメラシステムの導入は,小人数で広範囲を監視,運用することが可能なため非常に有用である.しかし,異常が発生した場合,状況を確認するためには過去画像を検索する必要がある.また,異常を早期に発見,確認するためには,常にモニタを監視しなければならない.そのため容易に監視場所の状況を検索,確認できるシステムが必要である.本稿では,PDAと学内の無線LAN等のネットワークを利用した監視画像検索システムの構築について述べる.提案するシステムによりPDAの画面上からカメラ名,時間帯等を指定することで,監視システムに蓄積された画像から動画像を自動生成し,数分程度の動画像をPDA上で閲覧することが可能となる.本システムを利用することにより,広い範囲を少人数で巡回警備中に,巡回場所で過去に何が起きたかをその場で確認する,巡回中に別の場所の状況を確認することが可能である.We propose the development of the search system of the captured images using PDA and wireless LAN network. In this system, if the camera name and time are specified on the screen of PDA, the movie can be generated automatically from the stored images, and the movie of a few minutes can be monitored on PDA. We are using the system that stores the images which captured with the Web camera and views these images from PC now. We developed a new system that was able to monitor some surveillance places while the security guard patrolled away.
著者
岡部 めぐみ 瀬川 大勝 宮村(中村) 浩子 斎藤 隆文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.86, pp.29-34, 2004-08-18
参考文献数
5
被引用文献数
3

本論文では,多重スケール解析を用いて非写実的顔画像を生成する手法を提案する.サイズの異なるGaussianフィルタを複数組み合わせて周波数分解を行い,複数の異なる周波数帯域の情報を得る.そして,各帯域の詳細度を考慮し,それぞれに重み付けを行なうことで,輪郭などの局所的な情報や,陰影などの大域的な濃淡情報を得ることができる.これにより,輪郭線で表現できるフラットな情報だけでなく,陰影によって顔の凹凸情報も同時に表現する.さらに,色の情報を組み合わせることによって,よりアトラクティブな画像を得ることを可能としている.この手法の特徴は,少ないパラメタで描画結果を制御でき,また,照明条件に依らず,安定した結果が得られることである.We propose a new method to create non-photorealostic facial images. Our method is based on a multi scale analysis which uses Gaussian filters for frequency decomposition. By recomposing with proper weight for each band-pass image, we can get non-photorealistic facial images which include both local edge information and rough shading information of the source image. Furthermore, color information is added to create more attractive images. This method has the robustness against lighting conditions. Also, a user can control the drawing result with a few parameters.