- 著者
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片山 滋友
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.103, no.536, pp.11-16, 2003-12-12
- 参考文献数
- 10
図表とその内容を説明した230字程度の文章を左右に配置してCRTディスプレイ上に2分間提示し、その内容をどの程度記憶しているか特性を測定した。その結果、20歳前後の右利きの男子学生において、図表を左に横書き文章を右に配置したとき、その逆の配置に対して有意差が認められ、平均13%ほど記憶成績が良くなることが明らかになった,しかし、被験者が女性の場合や左利きの男性では、左右配置に有意差が認められなかった。また、左右配置の因子と文章の左右揃え、配置間隔、視距離の各因子に対してそれぞれ交互作用が認められた。これらの実験結果より左右差発生の原因として人間の視線動作の習慣性と認知機能のラテラリティの二つが考えられることを指摘した。