- 著者
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牧 陽一
- 出版者
- 埼玉大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2008
広州・上海・北京へと大規模な調査を実施し、現代アートの状況を取材した。中国の地域によって芸術区の現状はかなり相違しており、それぞれの特色が見出せる。また現代アートの趨勢として、単にバブル経済に乗って商品化を進めるばかりではないことが明白になった。現代アートは体制的な「社会主義リアリズム」からは遠く対照的である。彼らは「貧困」「格差」といった今日の課題に対して、現代アートの言語で全媒介を使って鋭角的に表現する「ピュア・リアリズム」を誕生させた。