著者
田中 傑
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.67, no.553, pp.185-191, 2002
参考文献数
21
被引用文献数
1 2

This paper deals with the rebuilding of Tokyo from the late 1920s to 1930s after the land-readjustment following the Great Kanto Earthquake. The author analyzes the changes of architectures, ownership in both land and buildings, and residents in Okachimachi 3 Chome District and concludes as follows; 1. More than 70% of temporal buildings had been removed and reconstructed till 1935. Uniting lots, buildings came to have bigger sizes in average than before. 2. 0n the other hands residents, especially tenants, moved into and out from the district. Just 22.4% of households continued to live through the 30's.
著者
田中 傑
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.94-99, 2013-04-25 (Released:2013-04-25)
参考文献数
26
被引用文献数
1

本論文は、静岡市中心部で1940年と1945年に生じたふたつの大災害のあとの市街地形成の過程を、土地区画整理事業の施行と私的な再建活動の実態の解明を通じて描写している。1940年に開始された復興事業は、土地区画整理事業の手法上の原則を曲げながらも、防空都市の建設という国策に沿うとともに、長年にわたっていだかれていた「横のデパート」という夢を実現するように実施された。1945年の終戦とともに、新たな復興事業がかつて戦中期の復興において夢想された理想的な市街地空間を実現するために開始された。このように、不燃化・共同化など戦前期の静岡において求められた都市計画の方向性は、戦中から60年代にかけて、そのときどきの時代的背景のもとで連続・不連続を繰り返しながら継承されてきたと結論づけられる。
著者
田中 傑
出版者
関東都市学会事務局
雑誌
関東都市学会年報
巻号頁・発行日
no.13, pp.79-93, 2011-10