著者
田中 正美
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.99, no.8, pp.1803-1808, 2010 (Released:2013-04-10)
参考文献数
25
被引用文献数
2

高齢者に多い本症は,高齢化社会を迎えて,今後さらに増加してゆくと思われる.日本人には失明の危険のある,巨細胞性血管炎(側頭動脈炎)の頻度は低いが,長期予後は必ずしも良好とは言えず,急性期ではステロイドに良く反応するが,慢性化して再発したり,減量が困難なことが少なくない.欧米の診断基準が利用されることが多いが,日本人向けの感度の高い診断基準が必要と思われる.
著者
田中 正美
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.547-551, 2018 (Released:2018-04-05)
参考文献数
22

視神経脊髄炎関連疾患(NMOsd)は抗アクアポリン4抗体と補体による細胞傷害を主体とする自己免疫疾患である.再発予防には抗体産生抑制や補体活性化抑制,中枢神経への侵入抑制が中心で,prednisoloneで治療を始める.ステロイドを減量するために,筆者らが提唱しているtacrolimus1日1回夕食前(16時)投与およびトラフ値を用いたモニタリングの重要性を概説した.
著者
田中 正美 清水 優子
出版者
医学書院
雑誌
Brain and nerve (ISSN:18816096)
巻号頁・発行日
vol.69, no.9, pp.1041-1046, 2017-09