著者
清水玲那 橋口恭子 小川克彦
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.373-374, 2012-03-06

日記がブログになったように、昨今では新聞、書籍など様々なものの電子化が進んでいる。便利さや手軽さが叫ばれる一方で、紙の方が「なんとなく」良いという声もあり、便利さだけではない要素が利用者の心理にはあると思われる。しかし、紙と電子を比較する先行研究では、使う瞬間にのみ着目したものが多かった。 本論文では、学生にもっとも身近である単語帳を対象に、紙あるいは電子メディアを使った際の記憶力の比較実験について述べる。その結果、次の日までなら使い慣れた媒体の方が記憶に残りやすいが、1週間後には日常の利用頻度に関係なく紙媒体の方が記憶に残りやすいということがわかった。
著者
田島 悠史 小川 克彦
出版者
環境芸術学会
雑誌
環境芸術 : 環境芸術学会論文集 (ISSN:21854483)
巻号頁・発行日
no.11, pp.57-64, 2012-11-24

環境芸術学の分野で取り上げられるテーマとして、美術館外で展開されるアートプロジェクトがある。近年では、地域活性化などの動きと連動するものが急増している。アートプロジェクトは開催地、主催者、予算、作家のタイプ、規模など、さまざまな要素によって、その立ち位置は全く異なる。そのため、アートプロジェクトが地域活性化において、どの役割を担っているかを整理して、効果的な作品や企画の条件を明らかにすることが急務である。そこで、本研究ではアートプロジェクトで展開される芸術作品の役割として、地域メディアを提案する。さらに、地域メディアの役割を果たす芸術作品や芸術家の条件を明らかにする。本稿では、現在増えている「ボトムアップ地方型アートプロジェクト」に着目する。その上で、研究に際してはアートプロジェクトの現場に長期間滞在し、観察、鑑賞者や芸術家、関係者との発話の収集、アンケート調査を行った。その結果、地域メディアの条件として、人を参画させる点にあると結論付けた。具体的には、1)住民参加、2)人を含めた「環境」の芸術化、3)社会的アクティビティに対する実効性、4)地域メディアとしての芸術家、の四つを抽出した。
著者
中村 愛実 小川 克彦 秋山 美紀
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.118, pp.115-120, 2008-11-22
参考文献数
8

インターネットは中高校生にとって身近な存在となった.しかし、学習面での利用に関しては学習教材の検索・著作権・保管や共有の面で課題が生じている.キーワードのみに依存する検索エンジンでは、自分の欲しい教材を見つけるための言葉を見つけにくく、また、コンテンツの著作権の扱いが不明確であることから気に入ったサイトや素材の保管・共有を自由にできない.本報告では、教材の発見を容易にする独自の教材共有タグにより、キーワードを入力することなく直感的に教材を発見できる感覚検索バー、好きな情報を取捨選択して個人保管かつ自由に共有することのできる個人ノート (資料集) を具備した学習教材プラットフォーム (学実ねっと) のコンセプトを提案し、システム概要を述べる.Recently, junior and high school students often take a chance to use the internet for leaning. However, there are many difficulties in searching, copying and sharing learning materials. They cannot find appropriate keywords for searching services. There are no practical rules in copying materials for sharing them each other. This report proposes an information-sharing platform called "Manamin Net" to solve the problems by using intuitively search functions and sharing materials with information tags.
著者
関根 雅人 小川 克彦
出版者
The Institute of Image Information and Television Engineers
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.67, no.12, pp.J463-J471, 2013

Motion graphics is a form of visual expression characterized by non-narrative, non-figurative based visuals that change over time. Due to the expansion of its application areas, a consideration of the affective quality of motion graphics is growing more important. This paper proposes an arousal estimation method that uses optical flow analysis as an affective quality assessment method for motion graphics. The primary objective is to verify two indexes: the total flow amount and the average magnitude of motion vectors. According to correlation analyses between each index and the arousal factor scores of video stimulus derived from an impression test with human participants, the correlation between the average magnitude of motion vectors and the arousal factor scores is significant. An analysis of the distribution of displacements showed that about three pixels per 33.3 msec is the border value: a higher ratio of movement slower than that border reduces the arousal level, and faster movement raises the level.
著者
日高 一馬 小川 克彦
出版者
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)運営委員会
雑誌
情報科学技術フォーラム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.619-620, 2013-08-20

これまで,コンサート中に観客が感じた感動は,観客自身がその場で感じるのみであり,ログとして後に残すことは出来なかった.本研究では,コンサート映像に対して,ペンライト一体型スマートフォンアプリケーションによってリアルタイムにメッセージをメタデータとしてアノテーションすることにより,リアル空間での感動をネット上で共有出来るシステムの構築を行う.観客が持つペンライトの加速度センサデータと,観客がリアルタイムに記録したメッセージデータをメタデータとして取得し,ビデオデータと統合してアノテーション付きビデオデータを作成する.これにより,自身や他の観客の盛り上がりのバロメータを作ることができ,また,コンサートが終わった後でもコンサートの体験を追体験し,リアル空間での感動をネット上で共有することが出来る.本論文では,ペンライトデバイス,スマートフォンアプリケーション,ビデオデータアノテーションシステムの開発を行い,その報告を行う.
著者
飯塚 重善 小川 克彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.306, pp.55-60, 2005-09-19
被引用文献数
1

インターネット利用者(Webサイト閲覧者)が, Webサイト利用時に重視する要因を抽出するため, 「The Stanford Web Credibility Survey」をベースにした, Webサイト利用時の重要項目抽出調査を行い, Webショッピング利用者, 非利用者それぞれについて, 重視する要因を抽出した.その結果, Webショッピングの利用経験に関係なく, 「使いやすさ」がWebサイト利用可否の判断に重要な要素であることが確認できた.また, Webショッピング利用者にとっては, サイトの「知名度」が重要な要因であったことが確認できた.本稿では, 今回の調査結果について示す.
著者
田島 悠史 大西 未希 小川 克彦
出版者
情報文化学会
雑誌
情報文化学会誌
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.27-34, 2013

本研究は、情報コミュケーションに注目することで、小規模アートプロジェクトの持続要因を明らかにするものである。近年日本各地で急増している、地域活性化を目的とした小規模アートプロジェクトは、特殊な魅力を持つ一方で、持続性に問題がある。そこで、アートプロジェクトの関係者の役割と変遷に注目して、関係者間の情報コミュニケーションを分析し、その持続要因を探った。結果としてA期とB期のコミュニケーションにおいて「場所」「意識」「人」における有意差を見出すことができた。そこから「中心スタッフによるプロジェクトの共有」「関係者のゲートキーパー化」「周辺スタッフによるプロジェクトの様式化」という知見を見出した。これらの知見は、コミュニケーションが、一部の人間に占有されている状態から、関係者全体に共有される状態へと変化していることの現れであると考えられる。そこで本研究では「個別役割型から自発共有型へのコミュニケーション構造の変化がアートプロジェクトの持続性に関係している」と結論づけた。
著者
飯塚重善 小川 克彦 中嶌 信弥
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.88, pp.31-38, 2004-08-26
参考文献数
7
被引用文献数
10

筆者らは,モバイル型テレワークにおける,仕事の場に関するフレキシビリティを活かし,かつ,情報機器のセキュリティに関する課題を払拭することで,安全で快適なテレワークを実現するために,ノートPCなどの情報機器は持ち歩かず,ICカードを持ち歩くだけで,モバイルオフィス等に設置されている共同利用パソコンを,まるで自分のパソコンを持ち歩いているような感覚で利用できる,PC環境ローミング技術を用いたセキュアなテレワーク支援システムを開発した.さらに,その評価のため,実際のビジネスパーソン146名に,本システムを用いたテレワークを実践してもらう実験を3ヶ月間行った.その結果,本システムの有効性およびセキュリティについて高い評価を受けた.また,システムの環境面での情報セキュリティの調査を行い,場所によるシステム利用時の安心度に差が生じることを明らかにした.本論文では,本システムのシステム構成,処理内容,評価実験の結果および考察を述べる.These days, the trial to the so-called "telework" which works from the place distant from places of business, such as a house through a communication line has been made in various styles in each company etc. . We developed the secure telework support system with PC environment roaming. Furthermore, in order to investigate the effect of this system, we conducted the trial by actual business person practice. The result shows our system was well accepted. This paper presents our system architecture and the trial.
著者
関根雅人 小川克彦
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.17, pp.1-6, 2013-03-08

モーショングラフィックスとは、非叙述性および非具象性を特徴とする、グラフィックの動きや変化による視覚的訴求効果を活かした表現形式である.近年、モーショングラフィックスの応用分野の拡大に伴い、映像の感性的品質 (Affective Quality) に対する要求が高まっている.本稿では、モーショングラフィックスの感性的品質評価の一手法として、オプティカルフロー解析を用いた覚醒度評価を提案し、その有効性を明確にすることを目的とした.印象評価実験を通じて得られた覚醒度の因子得点と、オプティカルフロー解析から得られた平均移動長との相関分析を行ったところ有意な相関が認められ、映像内オブジェクトの平均移動長による覚醒度評価の有効性が示された.
著者
関根 雅人 小川 克彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, no.51, pp.13-16, 2011-12-02

モーショングラフィックス映像の印象評価実験を通じて得られた「複雑さ」「激しさ」「飽きなさ」「心地よさ」についての印象得点と、フレーム間差分量の時系列的変動特性(スペクトル構成)との相関性の分析を行った.その結果、2sec以上の長い変動に240-700msecの変動が混ざっている場合に、「複雑さ」「飽きなさ」の印象が高くなる傾向があり、「飽きなさ」は240-700msecの変動の影響がより大きいことが示唆された.「激しさ」の印象は、700msec〜1.7sec周期の変動と、スペクトルの総エネルギー量の影響が大きいことが示唆された.
著者
関根 雅人 小川 克彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.67, no.12, pp.J463-J471, 2013 (Released:2013-11-25)
参考文献数
23

Motion graphics is a form of visual expression characterized by non-narrative, non-figurative based visuals that change over time. Due to the expansion of its application areas, a consideration of the affective quality of motion graphics is growing more important. This paper proposes an arousal estimation method that uses optical flow analysis as an affective quality assessment method for motion graphics. The primary objective is to verify two indexes: the total flow amount and the average magnitude of motion vectors. According to correlation analyses between each index and the arousal factor scores of video stimulus derived from an impression test with human participants, the correlation between the average magnitude of motion vectors and the arousal factor scores is significant. An analysis of the distribution of displacements showed that about three pixels per 33.3 msec is the border value: a higher ratio of movement slower than that border reduces the arousal level, and faster movement raises the level.
著者
小川 克彦
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.307-310, 1990-12-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
10
著者
加藤秀一 堀江 憲一 小川 克彦 木村 重良
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.61-69, 1995-01-15
参考文献数
12
被引用文献数
6

コンピュータシステムの使いやすさや分かりやすさ(ユーザビリティ)を、誰もが客観的に手軽に評価できるHI(ヒューマンインタフェース)設計チェックリストを開発しその有用性を検証した。本チェックリストは、(1)専門家でなくとも便いこなせ、(2)信頼性・客観性の高い定量的な結果が得られ、さらに、(3)実際に、改善にまで直結できること、を主な目的に開発された。合計133のチェック項目により、画面(9セクション、69項目)と操作性(7セクション、64項目)がチェックできる。チェック緒果は、先に開発したHI設計ガイドラインヘの適合度を表わす定量的な値で得られ、チェック項目やセクション間のバランス評価、他システムとの比較評価ができる。一方、本HI設計チェックリスト自身のユーザビリティを検証するため、4名の被験者の、半年間こわたるチェックデータやチェック時間を分析した結果から、チェックリストの末経験者でも、インタフェースの不適合な箇所を、客観的かつ網羅的に、短時間で検出できることを確認した。また、HI設計チェックリストで、運用/開発中のコンピュータシステムのユーザビリティを評価した結果から、HI設計時に見落とされやすい(守られない)ガイドライン項目や、レビュー時に重点的にチェックすべき項目を抽出できた。これらのユーザビリティ評価を通して、HI設計チェックリストの有用性が検証できたと考えている。
著者
飯塚 重善 小川 克彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.319, pp.31-36, 2005-09-30

コンピュータの普及やインターネットの発展により, さまざまな情報が場所や時間を問わず扱われるようになってきている.その結果, 高い機密性が求められる情報でさえも, いつでもどこでも扱われるようになってきた.しかしこれは, 利用者が, 個人情報の漏洩や流出といった危険性にもさらされることにもなりうる.このようなサービスは, 頑強なセキュリティ技術とともに提供されているため, システム機能上ではセキュアなサービスとして利用することができるが, 実際, 情報セキュリティ対策を十分に行ったシステムであっても, その利用場所によって利用者の安心感に大きな差が生じることが確認されており, 不特定多数の人間が利用できる公共の作業環境(パブリックスペース)において, 利用者は, 機密性の高い情報を必ずしも安心して扱うことができているとはいえない.そこで筆者らは, 公共空間で, 利用者が安心して利用できる作業環境を構築するための研究を行っている.本稿では, インターネットユーザを対象に, 個人情報毎に, それらを扱うことへの意識をたずねることで, 一般の人の, 個人情報取り扱い時の意識レベルを調査した結果を示した.さらに, 大学キャンパス内およびレンタルオフィスといった, 実際の公共空間での情報取り扱い実験を行い, その状況での個人情報取り扱いに対する意識調査も行った.それらから, 実際の公共空間での情報の取り扱い場面も含む, 汎用的な個人情報のセンシティブ度を得たといえる.
著者
宮本 勝 中谷 挽子 渡辺 昌洋 米村 俊一 小川 克彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.169, pp.7-12, 2004-07-02
被引用文献数
1

検索要求の表現と検索対象の表現が乖離している場合,適切に情報を絞り込むことが難しい.そこで,本稿では,情報を絞り込まず,長い検索結果リストを,大雑把に飛ばし読みしつつも,必要な情報を見逃さないような検索結果の表示方法を提案する.FAQを事例として評価した結果,飛ばし読みの方略をとり,本方式を高く評価する層,しない層,飛ばし読みができず,並び順を弁別できない層に被験者を層別できた.また,本方式を高く評価する層は,検索要求の表現と検索対象の表現が乖離している場合に,アルファベット順の表示方式では必要な情報を見逃す確率が高いが,本方式では大雑把に飛ばし読みをしつつも,必要な情報を見逃す確率が低いことが分かった.