- 著者
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松田 春菜
田代 優秋
浜野 龍夫
- 出版者
- 徳島大学
- 雑誌
- 大学教育研究ジャーナル (ISSN:18811256)
- 巻号頁・発行日
- no.11, pp.63-68, 2014-03
大学生81名を対象に,身近な自然環境の象徴としたカタツムリをどのように描くかを把握することで,身近な自然環境への認識を調査した。その結果,直近3年間にカタツムリを目撃した人は約50%で,触ることができると回答した人は約70%いたが,カタツムリの形態を正確に描けた大学生は約6%と少なかった。生物全般を好きだと感じている人ほどカタツムリを日常的な生活圏内で目撃しており,そうした人ほど正しく描けていた。つまり,身の回りにある当たり前の自然環境への関心が日常的な関わりを生み,そうした行為を通じて正しく認識されていくというプロセスが想定できた。