著者
田川 伸一 森田 昌孝 堀口 健一 吉田 宣夫 高橋 敏能
出版者
山形大学
雑誌
山形大學紀要. 農學 (ISSN:05134676)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.1-7, 2014-02

2番草リードカナリーグラス(Phalaris arundinacea L., RCG)を材料とした発酵TMR(Total mixed ration)の発酵品質に及ぼす豆腐粕と製造元の異なる2種類のトウモロコシジスチラーズグレインソリュブルの利用,並びに酵素(商品名:プロセラーゼ10)0.2%添加効果をRCGの混合割合(原物)を45%と65%でパウチ法により検討した。先の報告の1番草RCGを供試したときより2番草RCG発酵TMRの発酵品質のうち,pHは高く乳酸含量は低かった。しかし,酪酸が殆ど検出されなかったためV-スコアとフリーク評点は高かった。また,何れのRCGの混合割合の場合も,酵素添加による発酵品質の改善効果は弱かった。2番草RCGを利用した時の発酵品質の評価が高かった原因に1番草より水分含量が低かったことが考えられた。
著者
田川 伸一 堀口 健一 吉田 宣夫 高橋 敏能
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.7-12, 2011
参考文献数
35
被引用文献数
1

リードカナリーグラス(RCG)発酵TMRの発酵品質に及ぼすミカンジュース粕(CiP),トウフ粕(TC),トウモロコシジスチラーズグレインソリュブル(DDGS)および酵素の利用の影響を調べた。RCGを新鮮物重量比で45%と65%の2段階混合する発酵TMRを調製した。また,市販酵素製剤(プロセラーゼ^[○!R],明治製菓(株),東京)を0.2%添加する区を設けた。1ヵ月の貯蔵後,RCGが65%の割合でDDGSを23%配合して酵素を添加した場合,pHは最も低く4.0だった。乳酸含量はTCとDDGS区の酵素添加が高かった。RCG発酵TMRを調製する場合,TCまたはDDGSを20%程度配合すると良質の発酵品質を得ることができ,酵素を添加するとさらに発酵品質が改善された。