著者
金 幸愛 田村 光子
出版者
学校法人 植草学園短期大学
雑誌
植草学園短期大学紀要 (ISSN:18847811)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.71-80, 2022-03-31 (Released:2022-06-30)

近年、少子化が進む中、特別な支援を要する子どもは増加傾向にある。本稿では、保育、幼児教育におけ る特別な支援を要する子どもへの対応について検討を深めることを目的とする。障害を受け入れる困難性に ついて、筆者が出会った韓国での保護者の意識、ならびに、実際的な保育観察と保護者へのインタビューか ら、インクルーシブ保育に必要な保育者の専門性について検討した。その結果、インクルーシブ保育には、 保育者が専門性を高めるとともに、子どもに寄り添い、その子どもを理解したうえで適切な保育を通して、 子どもが育ち、保護者との情報共有をはかることで保護者との信頼関係を築いていくことが把握できた。特 別な支援を要する子だけを特別に扱うのではなく、他の子どもたちと一緒に一つの集団として、共に楽しめ る方法を見つけていくことが大切であることを確認した。
著者
岸野 光司 中木 陽子 小野崎 文子 進藤 聖子 大槻 郁子 小林 美佳 小幡 隆 田村 光子 菅野 直子 藤原 慎一郎 松山 智洋 森 政樹 小澤 敬也 室井 一男
出版者
一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会
雑誌
日本輸血細胞治療学会誌 (ISSN:18813011)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.456-462, 2012 (Released:2012-07-13)
参考文献数
17

ABO血液型主不適合同種骨髄移植では,溶血を防ぐためドナー骨髄液より赤血球を除去する必要がある.今回,自動細胞分離装置SEPAXTMを用いて骨髄液から単核細胞を分離し,得られた単核細胞を移植(骨髄移植)したので報告する.SEPAXは,無菌閉鎖回路で自動的に細胞処理を行う卓上型の機器である.2009年から2011年,ABO血液型主不適合のためSEPAXを用いて単核細胞を移植した骨髄移植13例を解析した.骨髄液の容量が880mlを超える場合,遠心後血漿を除き総量を880ml以下に調整した.先ず,所定のキットを装着したSEPAXを用いて骨髄液からバフィーコートを分離した.次に,SEPAXを用いてFicoll比重遠心法によって単核細胞を分離した.得られた単核細胞は,直ちに移植前処置の終わった患者に輸注された.骨髄液処理前のCD34陽性細胞数は154.6±74.1×106個,分離した単核細胞中のCD34陽性細胞数は73.6±47.8×106個,CD34陽性細胞回収率は49.1±22.8%であった.移植されたCD34陽性細胞数は,患者体重あたり1.43±0.78×106個/kg.骨髄移植後,1例は生着前に感染症で早期死亡したが,残り12例は全例生着した.SEPAXは,骨髄液からのCD34陽性細胞を含む単核細胞の分離に有用である.