著者
宮本 貴朗 田村 武志 廣石 敏雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.291, pp.1-5, 1997-09-26
被引用文献数
8

我々は、教育CALSの基本概念に基づき、良質な電子教科書が容易に作成できる開発支援システム (モデル) を作成した。はじめに、「良い教科書」といわれる教科書の構造・特徴を分析し、その構造・特徴をDTDにより定義した。これが電子教科書作成支援モデルである。教育対象知識をこのテンプレートに書き込むことにより容易に電子教科書を作成することができる。
著者
田村 武志 宮本 貴朗 傍島 邦穂 小島 篤博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.98, no.156, pp.93-98, 1998-06-26
被引用文献数
5

パソコンを利用した低コストで簡易なマルチメディア遠隔講義システムを構築した。このシステムは、講師像の他に、ビデオ、プレゼンテーションソフト(PowerPoint)による文字・図表の表示、手書き文字、書画カメラによる実物提示ができるものである。また、講義中に講師が各メディアの切り替えを一つの操作画面で簡単にできる操作環境ソフトを開発した。このソフトを実装することによりマルチメディアを駆使した効果的な講義ができるようになった。
著者
田村 武志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.494-505, 1994-03-25
被引用文献数
25

通常のテレビ会議システムでは,情報提示装置としてモニタテレビが使われる.遠隔講義にこのモニタテレビをそのまま使う場合,受講者は,黒板に比べて狭い視野の画面を長時間見続けることになる.これは疲れや眠気の原因になり,学習意欲にも影響を与える.これを改善する方法として,モニタテレビにカラー電子ボードを併置した新しい統合提示環境を提案する.この提示環境は,視野(画角)を拡大し臨場感を高める,学習情報を動画像提示系(モニタテレビ)と文字・図形提示系(電子ボード)に分離し,かつ両者の同期をとった講義ができる,ボードへの書込みができ,情報共有が可能,電子ファイリング機能により情報の蓄積・提示ができ,質問に対する迅速な回答が可能,などの特徴がある.この提示環境により遠隔講義を実施した結果,従来のテレビ会議システムによる講義に比べて臨場感があり,印象評価が高いことを示す.また,電子ボードに提示する最適な文字の大きさおよび行間隔を測定し,その値を明らかにする.更に,受講者の着座位置と文字認識率および10代から50代までの年齢層と文字認識率との関係を明らかにする.
著者
鈴木 健男 川口 大輔 田村 武志 岸本 頼紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.507, pp.43-48, 2007-01-19

現在のWBT(Web Based Training)は講師と学習者間,あるいは学習者同士のコミュニケーションが極めて少ない.WBTは,コンテンツが講師(サーバ)側から学習者(クライアント)側へ一方通行的に配信されている.これは,現在のWBTがサーバ・クライアント型であることが原因の一つである.これを解決するために,我々は,誰でもコンテンツの発信者となることができるP2P型のe-Learningを開発した.本論文では,最初に,今までのWBTの問題点を述べ,次に実際に開発したP2Pによるコミュニティベースのe-Learningソフトウエアの設計と実装について述べる.