著者
山子 泰加 道堯 浩二郎 白石 明子 相引 利彦 奥平 知成 川村 智恵 中原 弘雅 須賀 義文 畔元 信明 平岡 淳 宮田 英樹 宮本 安尚 二宮 朋之 田中 光一 安中 哲也 楳田 祐三 八木 孝仁
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.749-755, 2014-12-20 (Released:2015-01-07)
参考文献数
15

症例は20歳男性.全身倦怠感を主訴に近医を受診し,発熱,黄疸がみられたため精査加療のために当科へ紹介された.受診するまでの約3年間ひきこもり状態であり,家族と同居していたが,家人と接することが少なかったため家人は病状に気づかなかった.各種検査からWilson病による肝不全と診断し,保存的加療を行ったが軽快せず,生体肝移植を行った.移植後は経過良好で,現在外来通院中である.Wilson病は多彩な精神,神経症状を示しうる疾患であり,ひきこもりにて肝不全の発見が遅れたWilson病の1例を経験したため報告する.
著者
黒澤 亮 得能 樹之 白石 明子 祐森 誠司 池田 周平 栗原 良雄 伊藤 澄麿
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.5, no.Supplement, pp.7-8, 2002-05-15 (Released:2012-09-24)

幼兎を用いて,食糞行動とビタミン吸収の関係を検討した。供試飼料は,豆腐粕(風乾物)とコーンスターチを主体としたビタミンフリーの組成とし,NRCのミネラル剤と F.LEBASの報告したビタミン剤を給与した区(対照区)と欠除した区(試験区)の2種類を調製した。これら飼料を食糞行動を阻止したウサギと阻止しないウサギに給与し,体重の変動,飼料摂取量,排泄糞重量,排泄糞組成を測定した。体重変動,飼料摂取量に対して,食糞行動の阻止は有意に抑制的に作用し,ビタミン給与はそれを若干補正する程度であった。またビタミンB12およびビタミンEの排泄量は,ビタミン給与で多く,食糞行動の阻止で少なかった。
著者
平岡 淳 畔元 信明 白石 明子 今井 祐輔 達川 はるか 山子 泰加 二宮 朋之 河崎 秀樹 広岡 昌史 日浅 陽一 道堯 浩二郎
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.54, no.8, pp.563-566, 2013 (Released:2013-09-02)
参考文献数
5

Aim/background: Prognosis of hepatocellular carcinoma with extrahepatic metastasis (IVb) was reported less than 6 months. Sorafenib (NEX) is an only established therapy for IVb. We evaluated the clinical factors of IVb treated with NEX for prolonging prognosis. Method/Patients: Clinical backgrounds of 23 IVb were investigated (Average age; 66.4 years old), retrospectively. Results: All were Child-Pugh A. In 8 cases, NEX was continued after progressive disease (PD). One year survival rate of them were 58% and average period of treating with NEX beyond PD was 327 days. There was a tendency that NEX was abandoned in IVb with portal vein tumor thrombosis (PVTT) at early timing. Conclusion: Continuing NEX after becoming beyond PD can be a therapeutic option to improve the prognosis in IVb without PVTT.