- 著者
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松井 一晃
的場 隆一
- 雑誌
- 研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:21888736)
- 巻号頁・発行日
- vol.2015-GI-34, no.8, pp.1-5, 2015-06-27
本研究では,不完全情報ゲームの中でも特にルールが複雑である麻雀においてコンピュータプレイヤに打牌選択させる方法を提案する.打牌選択の方法として,現在の局面の状態を入力することにより,各種類の牌について打牌に適しているかを評価した値を出力する 3 層ニューラルネットワークを評価関数として使用している.評価関数の各パラメータの調整には,バックプロパゲーションを用いて教師データの打牌とコンピュータプレイヤの打牌が一致するように調整している.教師データの打牌には,インターネット麻雀サーバである 「東風荘」 のレーティング 2000 以上のプレイヤの牌譜を使用した.現在は,教師データの打牌とコンピュータプレイヤの打牌の一致率は 31.3% である.