著者
松本 泰章 中川 晶 小林 剛史 山本 晃輔 岩崎 陽子 真板 昭夫 杉原 百合子
出版者
嵯峨美術大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究は、アーティストと美学研究者が精神医学・高齢者看護・心理学各分野の研究者とともに学際的研究体制を構築し、高齢者のための匂いのアートを使った記憶想起と、それに伴う発話行為の効果を計測し、高齢者の感情の活性化、発達課題の達成、さらには認知機能維持・向上に資することを目指す。既に本メンバーは先行する「なつかしさを喚起する匂いのアート研究」で成果を上げており、この研究体制と問題を引き継ぐ形で回想法の構築へと発展させる。匂いのアートを用いた回想法で、現代の超高齢社会の問題解決に資する実践的アート研究を実施する。
著者
真板 昭夫
出版者
東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林
雑誌
東京大学農学部演習林報告 (ISSN:03716007)
巻号頁・発行日
no.107, pp.127-223, 2002-06
被引用文献数
1

本研究のねらいは,里地の代表的な生物の生息環境を今後維持していくためにどのような社会運営システムを構築していく必要があるか,を考えることにある。そのために里地の生き物で最も環境変化の影響を受けやすい小水系に生息する淡水魚類であるミヤコタナゴをとりあげ,今日まで生息してきた社会的な要因を明らかにし,そのモデル化の考察を行ったものである。本論文は,序章,終章を含む6章で構成されている。The aim of this study is to examine the type of social management system that needs to be constructed in order to maintain the habitat of one the most representative organisms living in satochi. For this purpose I have selected as an example of such organisms the freshwater fish known as miyako-tanago, which dwell in small water systems easily influenced by changes in the environment. I have attempted to bring to light the social factors under which these fish have lived until the present day, and have considered how to construct a related model.