著者
泉舘 辰太郎 二川 佳央 石原 豊彦 筧 正兄 窪田 宣夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

電波の人体に対する作用は熱作用が支配的であるとされおり、これを基に防護指針が決められている。これに対して、非熱作用については未知な部分が多く残されている。本研究では主としてマイクロ波パルスの影響について細胞レベルで調査するための準備及び基礎実験としてV,UHF帯における培養細胞の培養液の複素誘電率を測定し、また細胞へ適切に電波が照射されるための装置の開発を行った。
著者
刀根 啓太 石原 豊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播
巻号頁・発行日
vol.93, no.212, pp.27-34, 1993-09-16
被引用文献数
2

地表面上の垂直微小電流源によって励振されるパルス波伝搬について、解析的・数値的手法を用いて検討をした。地表面をインピーダンス境界面で近似し、周波数領域における解析結果をFFTを用いて数値解析することにより、時間領域における応答波形を求めた。この場合の波源のパルス波形としては、ガウス形の変調パルスを仮定している。境界面のインピーダンス値が高誘導性の場合、従来のNorton地表波の他に遅波形の表面波パルスが励振されることを明らかにした。表面波パルスは減衰が大きいために、遠距離においては地表波のみが観測されることを示した。また、地表波の伝搬が大気の状態により大きく影響を受けるのに対して、表面波はほとんど影響を受けないことを明らかにした。