著者
梅田 隆司 高橋 英夫 杉藤 徹志 勝野 伸介 石川 薫 下郷 和雄 大岩 伊知郎 鈴木 千鶴子 鬼頭 修 戸崎 洋子
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.311-314, 1996
参考文献数
23
被引用文献数
6

出生前に診断され各科立ち会いのもとで出生直後から管理,救命できた上顎体の1例を経験したので報告する.症例は在胎29週0日当院産婦人科に紹介され入院した.胎児超音波検査で胎児顎部に塊状に突出した径約6cmの腫瘤をみとめ各科への紹介と妊娠継続の方針が立てられた.在胎32週4日,娩出直後の呼吸管理を準備して予定帝王切開が行われた.胎児娩出後も臍帯は結紮せず,6分後に気管内挿管された後に臍帯結紮・胎盤娩出が行われた.気管内挿管状態では腫瘤に対する処置が困難なため即時気管切開を施行した.その後,腫瘍茎部にゴムによる結紮術が施行された.術後患児は6日間呼吸管理された.腫瘍は結紮後徐々に縮小,壊死に陥り生後6日ほぼ脱落状態で切除した.生後25日には残存腫瘍を追加切除し,生後44日気管カニューレを抜去し,生後66日退院した,
著者
福江 純 石川 薫 田鍋 和仁
出版者
日本天文学会
雑誌
天文月報 (ISSN:03742466)
巻号頁・発行日
vol.91, no.4, pp.162-169, 1998-04
参考文献数
12

宇宙ジェッ卜のプロトタイプとして超有名な特異天体 SS433は,発見されてから20年近くも経つのに,いまだに多くの謎に包まれている.中心のコンパク卜天体は中性子星なのかブラックホールなのか? それを取り巻く降着円盤は分厚いのか薄っぺらいのか? 降着円盤はどうしてコマのように首振り運動をしているのか? 光速の26%もの速度で噴出するプラズマジェッ卜はいかなるメカニズムで加速され収束されているのか? 謎の天体SS433の現況について司観測的な面と理論的な面から2回にわけて紹介したい.A unique object SS433,known as a prototype of astrophysical jets,has attracted great attention because of its remarkable peculiarity. There remain various mysterious puzzles conceming SS433: the kind of the compact object (a black hole or a neutron star),the nature of the accretion disk (e.g.,fat or slender),the origin of its precession (a master disk or a slaved disk),and the collirnation and formation of jets. We present the ressults of VRl photometric observations of SS433 using a 51cm reflector with a CCD camera at Osaka Kyoiku University as well as those of 19-year optica1 monitorng by Cherepashchuk et al. in Sternberg Astronomica1 Institute.