著者
石橋 泰典 小澤 勝 平田 八郎 熊井 英水
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.36-43, 2003-01-15
参考文献数
59
被引用文献数
8 13

マダイ仔稚魚に24時間の高水温,低水温,高塩分,低塩分およびアンモニアストレスをそれぞれ負荷し,半数致死レベルを求めて魚の発育に伴う各種環境ストレス耐性の変動様式を調べた。ストレス耐性は,どのストレスでもふ化直後は高く,ふ化後14から21日目の脊索屈曲期前後に有意に低下した。稚魚期(28日令)以降は,水温およびアンモニア耐性に明らかな回復がみられ,塩分耐性にも緩やかな回復が示された。以上の結果,マダイ仔稚魚のストレス耐性は,いずれも変態期に低下する様相を示し,この時期にみられる活動余地の低下が,各種環境ストレス耐性の低下原因の一つであることを示唆した。また,各種ストレスの24時間半数致死レベルが,ストレステストの負荷条件として利用できることを示唆した。