著者
石田 由美子
雑誌
桜美林言語教育論叢 (ISSN:18800610)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.109-124, 2008-01-01

個人の言語管理は、国・政府が行う言語政策に大きな影響を受けることは免れず、多言語が日常的に使用されている国・地域に住む個人と、主に一つの言語が優勢な国・地域に住む個人は、それぞれに違った規範をもって言語管理をしていると思われる。本稿では石田(2006)で考察した個人言語管理の概念および個人言語管理における多言語使用者の規範についてさらに深く考察するために、日本社会における日本語母語話者を単言語使用者の例として調査し、特に席次と習得についての規範に焦点をあてて分析を行った。その上で多言語使用者の規範と比較し、単言語使用者の個人言語管理の特徴について考察を行った。
著者
伊ヶ崎 知弘 石田 由美 毛利 武
出版者
森林総合研究所
雑誌
森林総合研究所研究報告 (ISSN:09164405)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.235-240, 2002-12
被引用文献数
6

Populus albaの茎切片にバイナリーベクターpSMAB704を保持するAgrobacterium tumefaciens、GV3101(pMP90)を感染させ形質転換体を得た。pSMAB704はT領域にビアラホス耐性遺伝子(bar)とβ-グルクロニダーゼ遺伝子(GUS)を保持しているバイナリーベクターで、bar遺伝子の発現はノパリン合成酵素遺伝子のプロモーターで制御されている。また、ポリA付加シグナル領域(ターミネーター)配列としてアラビドプシスのリブロース-1、5-二リン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼのスモールサブユニットRbcS-2B遺伝子由来のものを用いている。ビアラホス存在下で形質転換処理した組織片よりカルスが生成・増殖し、植物体が再生・成長すること、植物組織のGUS染色およびゲノミックPCR解析により形質転換の成功を確認した。この形質転換法では、形質転換細胞を厳密に選抜することができるので、エスケープ(非形質転換体)やキメラ個体は出現しなかった。また、形質転換体の外観は、元の個体と同様で形態異常は見られなかった。