著者
浦野 雄貴 松原 岳志 林 勇 ジョハリ アブル・ハサン 小平 薫 徐 照男 黒田 忠広 石黒 仁揮
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.170, pp.127-132, 2012-07-26

本研究では高速近接無線通信のための適応パルス幅制御を用いたパルスベース磁界結合通信機を提案する.適応パルス幅制御器はデジタル制御の多位相アレイ発振器で生成した20位相のクロックを用いて,極低電圧下におけるPVTばらつきによるパルス幅の変動を防ぐ.パルス生成とパルス幅検出を同一の多位相発振器で行うことによって回路面積を削減した. 65nmCMOSを用いて作成したテストチップは電源電圧0.7Vにおいてデータレート850Mb/s/ch,消費電力4.1mWを達成した.
著者
石黒 仁揮
出版者
慶應義塾大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

大規模アナログ・ディジタル混載回路に搭載されるアナログ回路の周波数応答および時間応答をモニターする回路を開発した。高速に正負双方に昇圧されたクロックを生成するブートストラップ回路を考案し、サンプリング回路の動作周波数およびダイナミックレンジを拡張出来ることを実験で確認した。位相特性測定用の面積効率の良い位相補間回路を考案して、回路設計および測定を行った。開発したモニター回路は0.1mm角以下のサイズで、LSIのチップ内に多数搭載してアナログ回路の特性モニターおよびそのキャリブレーションに利用することができる。