著者
高川 真一 難波 直愛 森鼻 英征 手塚 久男 前田 逸郎 重国 清 石黒 慎二
出版者
公益社団法人 日本船舶海洋工学会
雑誌
関西造船協会誌 216 (ISSN:03899101)
巻号頁・発行日
pp.201-207, 1991-09-25 (Released:2018-04-01)

Deep Submergence Research Vehicle "SHINKAI6500" is the latest manned research vehicle which can dive to the deepest existing in the world. The maneuverability of a submersible vehicle is highly dependent on its cofiguration. During the development of "SHINKAl6500" we have assumed great importance to its decending and ascending capability. "SHINKAI6500"'s configuration has been improved in various respects reflecting "SHINKAI2000"'s operation results, finally determined based on the results of twice wind tunnel tests and a tank test. In sea trials it is confirmed that hydrodynamics resistance of "SHINKAI6500" is remarkably reduced compared to that of "SHINKAI2000". This paper describes the outline of these model tests, sea trials and the process of the development of its streamlined cofigulation.
著者
石黒 慎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.983-984, 2018-10-15

リアルタイム人口情報から,タクシーの移動需要を予測するシステムを開発した.提案システムでは,Stacked denoising Autoencodersを用いることで,エリアや時間帯によって相関の仕方の異なるタクシー乗車数と人口,雨量,時間情報などの関係を学習し,将来の乗車数の予測を行う.Stacked denoising Autoencoderによる予測では,特に乗車の多い時間帯・エリアにおいて,人口を用いることでタクシー乗車需要の推定精度が向上することを紹介する.
著者
石黒 慎一 神崎 亮
出版者
九州大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2008

プロトン性イオン液体(PIL)中には解離性のプロトンが過剰に含まれる.PILを電気化学デバイスへの組み込みや酸塩基反応媒体として応用する場合、溶存するプロトンの状態を知ることが不可欠である.本研究では、様々なPIL中における酸塩基性や酸塩基反応メカニズムについて、熱力学的手法をベースに明らかにすることを目標とした.【PIL中の酸塩基反応】EAN中におけるα-アラニンのカルボキシル基の酸解離定数を電位差滴定法によって調べると3.95であり、水溶液中(2.33)より大きかった.このことは、EAN中におけるH^+供与体がHNO_3であり、水溶液中(H_3O^+)より強酸であることを反映すると考えられる.すなわちEANは酸性溶媒に分類される.しかしながら、他にもいくつかの化合物の酸解離定数を決定したところ、そのシフト幅は一様ではなく、広い範囲の化合物の測定が必要である.【PIL中の溶媒和】PIL中では自己解離平衡が起こっており、自己解離定数pK_<IL>はPILの酸塩基性を示す指標となる.幅広い陽イオン・陰イオンの組み合わせからなるPILについてpK_<IL>を決定すると、水溶液中から見積もられた対応する物理量ΔpKaに対しpK_<IL>=ΔPKa-2に近い値であった.しかし、PIL中におけるこの反応のエンタルピー・エントロピー変化を調べると、水溶液中とは大きく異なっていた.酸塩基反応は化学種の電荷の増減をともなうため、PIL中と水溶液中では溶媒和状態が大きく異なるためだと考えられ、PILの酸塩基性を水溶液中の情報から予測することが困難であることが示された.