著者
高濱 隆輔 神嶌 敏弘 鹿島 久嗣
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

多数のオブジェクトのランキング推定のためのデータ収集にはしばしば一対比較が用いられるが,一対比較は1組の比較結果を得るたびに2個のオブジェクトの評価を必要とする.本研究では,オブジェクトの評価回数を抑えつつ多数の比較結果を得る手法である漸進比較法とその能動学習法を提案し,評価実験を行った.この結果,提案手法はランダムに学習する手法や一対比較に比べて少ない評価回数で高い精度に達することを確認した.
著者
神嶌 敏弘 赤穂 昭太郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

機械学習技術の進展に伴って,その応用範囲が広がっている.その応用範囲に,はローンにおける与信の予測や人事など社会的に影響を及ぼす事例も含まれる.こうした判断をするときに,人種・性別・出生など社会的公正さを欠いた条件に十分に配慮する必要がある.従来手法では,これらの条件への中立性が保たれない問題があるため,それを是正する正則化手法を提案する.
著者
神嶌 敏弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.48, no.9, pp.966-971, 2007-09-15
被引用文献数
3

あまり多すぎる情報に埋もれて,欲しい情報を見つけ出せなくなる情報過多の問題が顕在化して久しい.この問題に対する処方箋の1つが推薦システムである.90年代後半から,商用化がはじまり,現在では広く普及するようになった.しかし,まだ課題は多く,これらのうちプライバシー,サクラ攻撃,および評価のゆらぎについて紹介する.
著者
神嶌 敏弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SWIM, ソフトウェアインタプライズモデリング
巻号頁・発行日
vol.108, no.185, 2008-08-15

本講演では推薦システム,特に,その背後にあるアルゴリズムと,設計上の選択肢について述べる.推薦システムとは,利用者が探している情報やもの(アイテム)を予測し,それらを利用者に提示するシステムである.この推薦システムが登場した背後には情報過多(Information Overload)と呼ばれる状況がある.情報過多とは,日々発信・蓄積されている情報があまりにも膨大なため,探しているアイテムがあることが分かっていても,それを探し出せない状況のことである.そこで,利用者の要求に応じて情報を絞り込むことで,この問題に対抗する手段の一つとして推薦システムが開発された.いうまでもなく,利用者の要求は,探しているアイテム,利用者自身,探している状況は多様である.こうした多様な状況に対応すべくいろいろな手法やアイデアが提案されている.これらの利害得失を概観する.
著者
神嶌 敏弘
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.452-457, 2006-10-01
被引用文献数
4

情報過多とは,自身が望む情報があっても,あまりに多くの情報の中に埋もれてしまい,それを見つけることができなくなっている現在の状況のことである。推薦システムは,この情報過多を克服するため,利用者が望む情報を見つけることを補助するものである。本稿ではこの推薦システムの動作原理を中心に述べる。