- 著者
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幾石 尚美
塚原 裕
福田 直子
鈴木 絢子
神田 理恵子
川村 良
橋村 尚彦
中村 亜矢子
土子 綾
- 出版者
- 日本大学医学会
- 雑誌
- 日大医学雑誌 (ISSN:00290424)
- 巻号頁・発行日
- vol.73, no.1, pp.31-35, 2014-02-01 (Released:2015-05-22)
- 参考文献数
- 18
本症例は子宮頸部高度異形成の術前診断であったが,年齢と根治性を考え子宮全摘術を行った.病理診断は子宮頸部上皮内がんで切除断端は陰性であった.しかし術後4 か月目に腟断端部に異型細胞を認めた.その原因には術前から長期間認めていたハイリスク型ヒトパピローマウィルス human papillomavirus (HPV) 感染が強く考えられ,術後の定期的なエストリオール錠の腟内投与にて異型細胞が著明に減少した.