著者
神邊 篤史 永井 久美 松原 行宏 岩根 典之 岡本 勝
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.143-150, 2009-10-10 (Released:2016-08-06)
参考文献数
7

運動学習による動作訓練は,新たな身体技能の獲得や日常生活における身体機能の再獲得において重要である.本報告では上肢の大きな動作の学習のための仮想環境について提案する.本システムにおいて,学習者は環境内に提示されるポインタの位置を視覚や触覚を通して確認することで,動作を修正しながら目標位置に向かって上肢を動かしていく.具体的には,cube型環塊と三次元迷路環境の2つの環境での訓練により,上肢の大きな動作を行う際の運動の計画,運動の実行と修正や,問題のある筋の特定が可能である.健常大学生を対象とした実験では,本システムを用いた動作習熟の可能性を確認できた.
著者
神邊 篤史 松原 行宏 岩根 典之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.91, no.2, pp.314-323, 2008-02-01
被引用文献数
5

リハビリテーションにおいては,力覚フィードバックを提示することで,関節可動域の拡大などに対し効果的に寄与すると考えられている.そこで,我々は力覚フィードバック機能を用いた上肢運動リハビリテーション支援システムの開発を目指している.反力デバイスを用い仮想訓練環境でボールを投げることで,重さ感覚を知覚しながら腕の動きを訓練することができるようにする.投げる動作は上肢運動の中でも数多くの種類を必要とすることから比較的難しいため,四つのステップに分け,障害当事者にとって難易度に応じた訓練の選択が可能な環境を構築した.また,目的動作の達成を支援するために,腕の動きの表示などを行った.本研究では特にシステムの基本的な機能である,力覚フィードバック機能を導入することで,より効果的な訓練が実施できるかどうかの検討を行った.また,仮想訓練環境内に表示される腕の動きの表示機能の有効性についても考察した.その結果,表示を見て腕を動かすこと,反力を感じながら動作をすることで,より正確に動作をすることができた.
著者
神邊 篤史 永井 久美 松原 行宏 岩根 典之 岡本 勝
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.143-150, 2009

運動学習による動作訓練は,新たな身体技能の獲得や日常生活における身体機能の再獲得において重要である.本報告では上肢の大きな動作の学習のための仮想環境について提案する.本システムにおいて,学習者は環境内に提示されるポインタの位置を視覚や触覚を通して確認することで,動作を修正しながら目標位置に向かって上肢を動かしていく.具体的には,cube型環塊と三次元迷路環境の2つの環境での訓練により,上肢の大きな動作を行う際の運動の計画,運動の実行と修正や,問題のある筋の特定が可能である.健常大学生を対象とした実験では,本システムを用いた動作習熟の可能性を確認できた.