- 著者
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木原 裕貴
大田 敏之
福原 里恵
藤原 信
岩永 甲午郎
中田 久美子
本田 茜
古田 靖彦
大津 一弘
亀井 尚美
花見 亮治
- 出版者
- The Japanese Society for Pediatric Nephrology
- 雑誌
- 日本小児腎臓病学会雑誌 = Japanese journal of pediatric nephrology (ISSN:09152245)
- 巻号頁・発行日
- vol.20, no.1, pp.71-76, 2007-04-15
- 参考文献数
- 20
- 被引用文献数
-
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症例は日齢3の男児。血性嘔吐,腹部膨満,腹腔内遊離ガスを主訴とし,著明な高アンモニア血症,高エンドトキシン血症を認めた。持続的血液濾過透析を施行し,アンモニア値は減少傾向となったが,低血圧は改善しなかった。エンドトキシン吸着療法を施行したところ,血圧の上昇とともに,全身状態は改善し,根治術へつなげることができた。開腹所見は胃破裂であった。体外循環に伴う問題はなく,安全に施行することができた。成人領域においては,本治療法は広く行われているが,新生児では普及するにいたっていない。本症例において有効であったエンドトキシン吸着療法について,その機序と今後の適応基準を考察した。