著者
福田 瑛子 鬘谷 要
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.45-57, 2006-03

An experiment was conducted on the colour of various samples (cotton, wool, nylon) dyed using vegetable dyes consisting of onion skin and tumeric along with the effects of fibre type and mordants on colour fastness to daylight and colour fastness to washing the results of wich are described below. Although colour fastness to daylight of fabric dyed with vegetable dye differs according to the type of fibre and vegetable dye as well as the mordant used, colour fastness to washing was high for all fabrics tested, and even cotton, wool and nylon, which have a low colour fastness to daylight, were not observed to demonstrate significant fading even when washed 30 times. When cotton was dyed with onion skin, the colour fastness to daylight was low for tin-based mordants that dye fabrics to a whitish tint. In the case of not using a mordant or using an aluminum-based mordant, although a decreased due to exposure to daylight, the decrease was comparatively small, there was less fading than in the case of tin, and colour fastness to daylight was comparatively high. In the case of wool and nylon dyed with onion skin, both colour fastness to daylight and colour fastness to washing were high. However, a decressed somewhat following exposure to daylight. Samples dyed with tumeric demonstrated low colour fastness to daylight as compared with samples dyed with onion skin, and with respect to cotton samples dyed with tumeric in particular, considerable fading was observed following exposure to daylight for about 5 days. Colour fastness to daylight was particularly low when using a tin-based mordant.
著者
福田 瑛子
雑誌
和洋女子大学紀要. 家政系編
巻号頁・発行日
vol.29, pp.129-136, 1989-03-31

綿,絹,ポリエステル縫糸でぐし縫,くけ,まつり縫をし,ドライクリーニングを50回繰り返した引張特性を検討した結果は次の通りである。絹縫糸使用では切断荷重,伸度において低下が顕著に現われ,前報と同傾向がみられた。綿縫糸では切断荷重が低下し,切断伸度の低下はほとんど認められなかった。ポリエステル縫糸は切断荷重,伸度共わずかの低下が認められた。前報のランドリーにおいては,くけ縫の低下が少なかったが,ドライクリーニングにおいては縫い方による差は認められなかった。ドライクリーニングはランドリーよりもおだやかな洗い方であるため,縫製した縫糸の低下も少なく現われた。終わりに,本研究を行うにあたり,ドライクリーニングにご協力いただいたポニー化学ドライセンター部長田村芳男氏に感謝申し上げます。
著者
福田 瑛子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要. 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.85-98, 2003-03-31

家庭洗濯の実態を把握するために、主婦を対象に12年前とほぼ同様の調査を行い、12年間の家庭洗濯における変化と動向について考察し、次のような結果を得た。1)12年前洗濯機は「全自動」が31.0%であったが、今回は86.0%であり、容量は「5kg」以上が多くなった。また洗う方式は12年前は「渦巻式」が主流で次いで「攪拌式」であったが、今回はそれに「遠心力」「超音波」の洗濯機が加わった。2)洗濯機を購入する動機は、「機能的」「使い方が簡単」が12年前と同様上位にあるものの「価格が安い」の方が順位が上になっている。またトップであった「メーカー」は9位に後退している。3)洗濯時に「取り扱い表示」を考慮しないが約18.0%、「洗濯物を仕分けしない」は20.6%で、洗濯物を白物と色物とに分けて洗濯しているのに、その際「洗剤を替えない」が89.6%もある。また、洗剤の使用量は「表示を読まない」は20.0%から2.45%に減少しているが、「適当」が23.0%あり、洗剤の量についての考え方は変わっていないようである。このようにそうあって欲しくない回答が依然としてかなりある。4)使用洗剤は12年前とほとんど変化がなく、「弱アルカリ性合成洗剤」の「粉末タイプ」が圧倒的に多く、今回は「中性洗剤」も使われている。環境によい「石けん」の使用は依然として僅少である。洗剤については多くの知識をもっているが、環境への配慮は高まっているとはいえず習慣を変えることの難しさを示している。5)ドライ表示の付いた衣服でも、「ドライクリーニングにださない」が32.0%もあり、洗濯機と洗剤の開発で洗濯機の「ドライコース」と「水洗い」を合せると10.1%ある。ドライ表示を信頼していないのか、繊維の種類と洗濯方法との関係についての知識が深まったためなのかはよく分からない。6)乾燥は「天日乾燥」が圧倒的であるが「乾燥機」の使用も増加した。7)家事仕事で好きな順位は、洗濯>料理>掃除>食事の後片づけ>アイロンかけである。最も嫌われているのはアイロンかけであり、取り扱いやすく安全なアイロンおよびアイロン台の開発が望まれる。8)洗濯機メーカーへの要望・洗濯によるしわについての工夫などでは、洗濯機の問題点を認識した意見が多くだされており、消費者も賢くなっていることを示している。また、糊つけやアイロンかけなどは、社会状況の変化で減少しており、12年前とは異なった結果を示しているものもある。
著者
福田 瑛子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要. 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.229-235, 2000-03

組成繊維が異なる各種の白色布について,屋内乾燥,天日乾燥,ガスおよび電気乾燥機などによる乾燥を繰り返し行い,白色度,黄色度,L^*a^*b^*などの変化を測定し,布の色相に及ぼす乾燥方法および乾燥回数の影響について検討した。得られた結果は次の通りである。1) 羊毛,ポリエステル,ナイロンの白色布は繰り返し乾燥により白色度が低下し,黄色度は増加する。いずれも天日乾燥による変化が大きいが,特に羊毛の変化が大きい。2) 本研究で用いた綿は天日乾燥25∿30回程度まで白色度は向上し,黄色度は低下する。一方,L^*a^*b^*の測定結果を見ると,綿の原布は青味を帯び,天日による繰り返し乾燥により無彩色の方向に変化している。綿布の白色度および黄色度の変化は,蛍光染料の退色,脱落によるものと考えられる。3) 麻は繰り返し乾燥により,僅かではあるが無彩色(白色)の方向に変化する。4) 麻,キュプラ,アセテートは,いずれの乾燥方法でも色相はほとんど変化しない。5) 綿,麻,ポリエステルでは,天日乾燥に比べて屋内乾燥,乾燥機ともに色相変化は少なく同程度であるが,ナイロンでは乾燥機の場合,30回以上で天日乾燥と同様に黄変し,紫外線のほか熱の影響を受けやすい。