著者
布施谷 節子 松本 智絵美
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.1-12, 2006-03

The breasts are vibrated obviously by jumping. It has been thought that the brassiers should control the vibration of breasts. So the authors investigated the effects of controlling the vibration by several kinds of brassiers. Two subjects whose breast sizes were different put three infrared reflex marks on their three points of each body and jumped ten times with camisole, sports bra, super light adhesive bra, brassier and strapless bra in regular sequence. The camisole was used instead of the nude. The first mark was put on the fossa jugularis point and next two marks were put on each theloin. Two video cameras and 3D action analysis soft wear were used in the experiment. Main results were as follows: The subject with smaller breasts showed the effect of controlling the vibration in the case of wearing the sports bra, brassier, strapless bra. The other subject with larger breasts didn't show the evident effect by any kinds of brassiers. The brassiers with straps have to be selected fittingly and adjusted by straps to each wearer; otherwise it is probable that the vibration of breasts will be large.
著者
宮川 豊美 川村 一男
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
no.29, pp.p13-19, 1989-03

「にんにく」「乾燥にんにく」「にら」「蕃辛」「乾燥蕃辛」「生姜」「青じそ」の細菌発育阻止作用を,食中毒細菌のサルモネラ菌,腸炎ビブリオ菌,病原大腸菌,カンピロバクター菌及び黄色ブドウ球菌について,発育阻止作用を吟味することから次の結果を得た。1. 「にんにく」と「にら」に細菌発育阻止作用を認めたが,その効力は,「にんにく」の方が強い。2. 細菌発育阻止作用を生じさせるには,そのままの状態で使用するのではなく,潰す,磨りおろす,細かく切る,液状にするなどの操作を行い細胞膜を破壊することが必要である。3. 発育阻止作用は,加熱処理,乾燥によって失われる。
著者
小菅 充子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
no.38, pp.43-55, 1998-03

紅茶の浸出液を冷却した際に見られるクリームダウンが,どの様な条件により出現し易いか実験を行った。また緑茶や烏龍茶においても同様の現象が見られるのか否かについても調べてみた。紅茶においては溶出タンニン量の多い茶葉のものはクリームダウンが起こり易く,また冷却前に砂糖を添加しておくと,クリームダウンは抑制されることが確認出来た。同じ茶葉を用いても硬度の高い浸出水で浸出した時は,浸出液の色調は暗赤化し,クリームダウンも激しかったが,溶出タンニン量はむしろ少なかった。冷却方法については,流水及び冷蔵庫による緩慢冷却も良い方法と思われる。緑茶,烏龍茶においては,紅茶と比較してクリームダウンの生成はかなり低かった。しかし浸出水の硬度が高くなると,紅茶と同様かなりのクリームダウンが出現し,タンニンは溶出しにくくなる傾向が見られた。各浸出水を加熱してみると,硬度の高かった浸出水において白濁が見られ,緑茶,烏龍茶,そして紅茶においてクリームダウンという形で我々の目に写っていたものは,タンニンとカフェインの結合物が冷却されて析出したものだけではなく,この浸出水による白濁も大きな部分を占めていたと推測された。
著者
榎本 春栄
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.69-83, 2003-03
被引用文献数
1

パニエは、スカートやドレスのスカート部分を形づくるため、あるいはその形状を保持することを目的として着用する。ウエディングドレスやお色直しのドレスに関しては、フアッション誌を見ても、ブライダル店を見ても、あるいは実際に学生が製作する作品を見ても、パニエを必要とするデザインがほとんどであるといっても過言ではない。パニエは、ウエストから裾にかけて直線的に広がるピラミッド型と、全体に曲線的イメージのドーム型に大別される。今回はピラミッド型のパニエに着目し、パニエを構成する数多くの要因のうち、ギャザー量のみに絞って、オールサイズ1/2での製作実験を行うこととした。フリルのギャザー量が表現する形状の確認に加え、学生がパニエを製作する上で参考となる基本の形を示すこともこの研究のねらいのひとつである。まず、フリルのギャザー量の異なるパニエを順次製作し、ギャザー量がパニエにどのような影響をもたらすかの形状観察を行った。次に、ピラミッド型パニエにふさわしいデザインとしてフレアスカートを選び、作図角度により算出されたスカート裾周りの半径と、製作後計測したパニエの裾周り半径との関係を基に、作図角度を30度および45度と定めそれぞれ試作し、着装による確認を行った。結果として、作図角度30度のスカートに適するパニエのフリルギャザー量は、上段は付けず、中段は付け寸法の2.0倍、下段は2.5倍程度が適当であること、作図角度45度のスカートには、上段は2倍、中段は4倍、下段は6倍程度が適当であるなどの結論を得た。今回のパニエ製作実験により、フリルのギャザー量がもたらす形状の基本を求めることができ、この成果は今後の各種ドレスの製作指導に有効に活用できるものと考える。
著者
布施谷 節子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.71-79, 2007-03

The author investigated the impression of the subjects dressed in tight skirts. One of the aims of the wearing test was to select the length of tight skirts which seemed to be the most deceptively slender or the fittest to each subject. Black and white tight skirts were used in the test. Four female students who had different physical types put on the tight skirts made in five different length alternately and they were taken five photographs in a front view. Fifty one female students selected the most suitable length among five photographs in each subject. Main results were as follows; (1)The fitting length of tight skirt was different in each subject. (2)The knee length of tight skirt gained good evaluations without regard for physical types. (3)The ankle length was suitable for a plump subject, the calf length was suitable for a chubby subject and the upper knee length for a slender subject. (4)The results of this investigation will be useful in dressing education.
著者
榎本 春栄
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
no.39, pp.123-133, 1999-03

今回のスタンによる着用実験により,バストサイズと脇ダーツ量及び脇ダーツ量の元となる原型の前下り量について次のような結果を得た。(1)標準サイズであるバスト寸法82cmの場合は,原型の前下り量と同寸法を脇ダーツとすることで体型に合い,この部分に関する限り補正の必要がないこと。(2)バスト寸法82cmよりも大きい場合は,脇ダーツ量が不足する傾向にあること。JISサイズ13号であるバストサイズ88cmまでは,原型の前下り量に0.3(B-82)の計算値を加えることにより不足を補うことができ,バストポイントに向かってのつれ皺,それに伴う前丈の不足をかなり解消することができること。(3)バストサイズが大きくなるにつれて増えていく計算値を,そのまま順次加えていくことは,不足するダーツ量を補う以上に脇ダーツ量が多すぎてしまう傾向を示すこと。また,それとは逆に,バストサイズ82cmよりも小さい場合は,加える計算値が減少することにより脇ダーツ量が減少し,ダーツ量の不足を生じる傾向を示すこと。これら計算値有効範囲外と考えられる部分については今後の研究課題である。今回は,標準体型のスタンによる着用実験であったが,被験者に対しての着用実験も数例行い結果が有効であるという確認も得ている。今後は被験者による実験例を増やし,個別製作上,特に大切である補正に対しての研究を更に深めるとともに,その結果を授業において効果的に活用していきたいと考えている。
著者
仲村 洋子 羽生 京子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.9-20, 2008-03

和服着用時に生じる着崩れの要因を、長着の仕立て上がり寸法と体格・体型の関連と捉えて追求してきたのが、本研究である。Lサイズを対象として取り上げ実験を試みた結果、「割り出し法」の有効性を確認した。身体に合わせて縫製された和服は、簡単に姿よく整えられかつ着崩れも少なく抑えられるとの感触を得た。この結果をうけて、試着衣を「ゆかた」としていたことにより省略していた長襦袢を着用して、実験を進めたのが前報である。長着はゆかたをそのまま用い、長襦袢はウール地、絹地の2種類を作製し実験を試みた結果、長襦袢着用が着崩れの抑制に効果的に作用し、さらに少量化が認められた。現在での和服着装は、礼服や晴れ着といった盛装用が主流であり、長着を袷に仕立て、材質も絹素材を扱うことが一般的である。そこで、今回は袷長着を試着衣として採用することとし、表・裏地とも絹地を使用し、変動が明確になるよう格子柄を選んで作製した。あわせて、長襦袢についてもポリエステル素材によるものを加えた。絹地で袷に仕立てた長着と、3種類の素材による長襦袢との組み合わせによる着崩れについては、前回のゆかたを用いた結果と同じレベルに留まっている。つまり、長襦袢の素材の如何をとわず簡単なしかも若干の手直しで修正可能な範囲であった。特に、衿元については長着を広衿に仕立てたことにより、手直しも必要としない微量に留まった。以上、着装者の身体に合わせた和服であれば、着崩れは問題視するに値しないレベルであることが把握できたとともに、割り出し法の必要性を再確認した。
著者
小林 幸子 坂本 元子 飯淵 貞明 内田 雅人 三橋 洋子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
no.40, pp.107-116, 2000-03

朝食摂取が知的作業に及ぼす影響をみる目的で実験をした。女子大生18名を対象に,適正食および不適正食の朝食を,同一人に交互に摂取させ,昼食前に知的作業を実施した。また知的作業と同時に,注意の持続性,集中力,精神的耐久性をみるためにクレペリンテストも実施した。朝食の給与は,女子大生の1日の平均摂取エネルギー量を1,500kcalと考え,その約30%を朝食とし,500kcalを適正食,100kcalを不適正食とした。朝食の食材は大学で調達し,秤量区分けした各食材を実験前日に被験者に渡し,実験当日の朝8時までに摂取させた。前日の夕食は午後9時までに済ませ,それ以降の飲食は禁じた。知能テストは田中式知能検査様式Bのテストから3種(置換,異同弁別,抹消の各問題)に計算問題,創造性問題を加えた5種類を平成10年10月20,21日,27,28日に実施した。置換問題は「図形記号に働く知覚速度と記憶の能力」「視覚的弁別あるいは判断の速さ,正確さと記憶の確かさ」をみる。異同弁別問題は「記憶・注意力に関係する視覚体制の確立度」「短期記憶と注意の維持の確かさ」をみる問題。抹消問題は「視覚的弁別の確かさと判断・反応の速さ」「注意の持続,弁別・判断・反応の速さ,確かさ」をみる問題。計算問題は「演算処理の正確さ,速さ」をみる。創造性問題は「拡散的思考の豊かさ,柔軟な思考」をみる。適正食群において視覚的弁別の確かさ,判断・反応の速さ,記憶・注意力・演算処理の正確さ,速さ等に有意に高得点がみられた。クレペリンテストの評価は,朝食の適,不適食の摂取が短期間では行動のバランスを乱すことや,心身の不安定に影響していないと思われる。
著者
大塚 寿子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
no.29, pp.p227-243, 1989-03
著者
大野 信子 仁平 佳奈 小平 了二
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
no.35, pp.p11-19, 1995-03
被引用文献数
2

市販のシイタケ,シメジ(ブナシメジ),マイタケ,エノキタケを適当に刻み,これらを材料の一つとして用いて茶わん蒸しを調理した場合,マイタケを用いたものは卵液が凝固することがなかった。マイタケ子実体からは,これを細かく刻み,蒸留水に浸漬するだけで多量のプロテアーゼが溶出してきた。これに対して,浸漬液中のアミラーゼ,キシラナーゼ,セルラーゼの活性はほとんど検出されないか極めて微弱であった。浸漬条件の若干の検討結果等から子実体には,酸性領域で働く酵素と,中性からアルカリ性領域で働くプロテアーゼの存在が示唆された。両酵素とも活性の至適温度は50℃にあったが,70℃においても30℃におけると同程度のかなりの活性を維持した。本研究を遂行するにあたり,実験に協力下さった和洋女子大学根本真里栄さん,吉野真由美さん,実験協力やご助言を頂いた千葉大学藤井貴明教授,篠山浩文助教授,また試料の提供やご助言下さった合同酒精株式会社,小林文男氏に感謝いたします。

2 0 0 0 IR 簡単服の系譜

著者
中込 省三
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
no.35, pp.p191-198, 1995-03
著者
力丸 テル子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
no.37, pp.255-273, 1997-03

基礎統計分析の結果,調査対象の平均は年齢が18.6歳であり,身長は157.8cmであった。自宅通学が87.1%と4分の3以上を占めている。まず色彩選択の状況からアンケート調査を行った。色彩系統色名を1番∿72番まで提示した。その中より合着(春秋)夏冬で好んで着用する色,嫌いな色を質問したところ,好む色に合着では,薄いピンク,薄い青色,夏では白色,薄い青色,冬は黒色,ベージュ,白色という結果を得た。嫌いな色では,四季をとわず濃い紫色,濃い赤色,さえた赤色があげられている。いずれも薄い色,淡い色,浅い色に嗜好度が高く,嫌いな色は,さえた色,濃い色にあるようだ。スーツ・ブラウス・セーター・ワンピース・スカート・スラックスそれぞれで選ぶ色は何にかの質問では,スーツでは紺色・黒色・灰色であり,ブラウス・セーターのような上衣では,白色,黒色・薄い青色,灰色である。ワンピースでは,黒色,白色,薄い青色,またスカートやスラックスのような下衣でも,黒色・紺色,白色が好まれている。いずれも黒・白・紺・ブルー系が特に上位にあって,好まれている理由には,前で述べたような黒系は明度の高い色や暖色,膨張色とよく合い,面積を考えて用いると良い調和のとれた衣服となる。また白系も他の色と合わせやすいし,ブルー,紺系は落ちついた色で,彩度が高くても派手にならないし知的で引きしまって見える。配色がしやすいという特質をもっている。今回の調査の対象が18歳∿21歳の学生であること。以上の観点から好まれているものと思われる。つぎに柄の選択状況では,無地が全体の69.4%で第一位を占めており,第二位に横じまとチェックであった。反対に好まない柄として,水玉46.8%,横じまが22.6%である。色彩,柄の嗜好は男女によっても,年齢によっても,あるいはその人の性格などによっても個人差が大きい。また時代的,社会的要因によっても影響を受けやすい。色彩・柄は膨張感,温度感,距離感,硬較感等の性質をもっている。この性質をじょうずに衣服に取り入れることは自己の体型をふくよかに見せたり,あるいは,ほっそり見せたりするうえで効果的である。衣服の色彩・柄の選択ついては充分注意して効果的に着用したい。では襟型の選択状況から,夏用ではブラウスはウィング・カラー(Wing Collar) 25.8%ついでノッチド・カラー(Notched Collar)。ワンピースも,ウィング・カラー(Wing Collar)が第一位を占め,スクエヤー・カラー(Square Collar)の順位である。ジャケットではテーラード・カラー(taillored Collar) 30.7%,ピークド・ラペル・カラー(Peaked lapel Collar) 25.8%であった。冬用の襟型の選択では,ブラウスは夏用と同じ第一位にウィング・カラー(Wing Collar) 33.9%,ついでホースシュー・カラー(horseshoe Collar)である。ワンピースは,ノッチド・カラー(Notched Collar)。ジャケットでは夏用の襟型と順位が同じであった。いずれも若向きでスポーティであり,またソフトなタイプの年齢にも関係のない襟型をも選択している。袖型の選択状況はどうか,夏用では,セット・イン・スリーブ(Set-in Sleeve) 33.9%,そしてボックス・スリーブ(Box Sleeve) 32.3%であった。ではワンピースはボックス・スリーブ(Box Sleeve) 45.2%,ついでクォーター・スリーブ(Quarter Sleeve)である。ジャケットはツー・ピース・スリーブ(Two piece Sleeve) 53.2%でありボックス・スリーブ(Box Sleeve) 22.6%の結果を得た。冬用では,ブラウスは,セット・イン・スリーブ(Set-in Sleeve) 75.8%と全体の4分の3以上を占め,ワンピースでは,タイト・スリーブ(Tight Sleeve),そしてセット・イン・スリーブ(Set-in Sleeve)である。ジャケットでは,ツー・ピース・スリーブ(Two piece Sleeve) 75.8%という結果を得た。スカートの選択状況から,日常着はヒップボーン・スカート(Hipbone Skirt),キュロット・スカート(Culotte Skirt),スリム・スカート(Slim Skirt)の順位であり,訪問着にいたっては,スリム・スカート(Slim Skirt)が過半数の62.9%を占め,外出着では,訪問着と同じくスリム・スカート(Slim Skirt)が25.8%とラップ・アラウンド・スカート(Wraparound Skirt) 11.3%であった。以上の結果から日常着ではスポーティーな感覚と機能的で活動的なスカートを,外出着・訪問着では平凡なスタイルではあるが万人向きなスカートを選択している。では色彩・形態・柄などを選択する理由を調べたところ,第一位に「その時の気分」が答えられており全体の32.3%を占めている。第二位は「TPO」の25.8%であった。現在の学生は何んとなく,その時の気分で好きな衣服を選択し,TPOを考えて着装する。また髪型や顔型にはあまり気にしていないようである。
著者
布施谷 節子 松本 智絵美
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.27-39, 2004-03
被引用文献数
1

The authors investigated the difference and relationship between female students and their mothers on their fashion interest and clothing behavior by questionnaire in 2002. The subjects consisted of 165 female students 108 mothers. Main results were as follows: 1) A few factors which meant the fashion interest and the purchasing behavior were drawn by factor analysis. 2) Many students judged their mothers did not dress smartly and they didn't want to dress like their mothers in future. 3) The students who went shopping with their mothers yearned for their mothers' fashion and were bought own clothes by their mothers. There was a positive relation between the shopping stores and fashion interest. 4) When the students regarded mothers' fashion with yearning, they lent and borrowed each other's clothes or fashion goods.
著者
大野 信子 岡留 美穂 李 晶
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.203-212, 2003-03

リンゴ果実青カビ病菌Penicillium expansumの酵素の生産とペクチン分解酵素を精製し、酵素化学的性質を調べた。供試菌株は、ペクチンー無機塩類培地で、比較的短時間に、培養濾液の中に、ポリガラクツロナーゼを生産した。本菌株を窒素源としてリン酸アンモニウム(0.5%)、ペクチン(2.0%)含む無機塩類培地を用いて30℃において、4日間振とう培養した場合、培養液中の総ポリガラクツロナーゼの活性が最大(1.56U/ml)に達した。培養濾液中からDEAE-セルロースクロマトグラフィーで2つの活性画分(ポリガラクツロナーゼI、II)を精製した。それぞれポリガラクツロナーゼIとIIの活性の最適pHは4.8と5.5、最適温度は同じく40℃であった。両酵素とも0~40℃、pH3~7.5の範囲で安定であった。両酵素の活性は1mM Ca^<2+>、1mM Mg^<2+>によってそれぞれ約50~60%と約70~80%までに阻害された。The productivity of pectin degrading enzyme in an apple fruit blue mold, Penicillium expansion and properties of the partially purified enzymes were examined. In the pectin-inorganic salt medium, the organism produced extracellular polygalacturonases. The activity of total polygalacturonase in the culture solution was achieved largest (1.56 U/ml), when it was incubated in the medium containing pectin (2.0%) and ammonium phosphate (0.5%) at 30℃ for 4 days. Two active fractions (polygalacturonase I and II) were purified from the culture filtrate by DEAE-cellulose chromatography. The optimum pHs for the activities of I and II were 4.8 and 5.5, and the optimum temperatures were about 40℃. Both enzymes were stable within 0~40℃ and pH 3~7.5. Their activities were remarkably inhibited by 1 mM Ca^<2+> and 1 mM Mg^<2+>.
著者
坂田 実花 岡本 秀明 MIKA SAKATA Hideaki OKAMOTO
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.67-79, 2009-03

本研究では、市川市の高齢者が現在の居住している住宅に対してどのような意識を持っているのか、高齢者が感じる住生活上の問題点および住宅改善の希望内容を整理することで、全体的な傾向を明らかにすることを目的とした。分析対象は、市川市で実施したアンケート調査で「現在お住まいの住宅で、年齢を重ねるにつれ、使いづらくなった点や困っている点、改善したい点を、ぜひ教えて下さい」と自由記述により回答を求め、この質問に関係する回答が記入されていた134票とした。 調査の結果、市川市の高齢者は自宅に対して①「住宅、設備による問題点と改修希望」と、②「その他の住環境に関連した問題点と改善希望」を有していることが明らかとなった。「住宅、設備による問題点と改善希望」では、「階段」、「浴室」、「居室・廊下」で問題点と改善希望が多くあげられた。問題点と改善希望の主な内容は、「階段昇降の負担」、「段差解消」、「手すり取付け」であった。「その他の住環境に関連した問題点と改善希望」については、「日照」、「防災・防犯」、「改修困難」、「生活継続不安」の4点があげられた。 以上のことから、市川市の高齢者が住み慣れた自宅で可能な限り安全かつ安心な生活を継続するためには、第1に普遍的な住宅のバリアフリー化を進めるとともに、個々人の身体状況や住宅状況に適した住宅改修の推進を行うこと。第2に介護保険などのバリアフリー化を進める住宅改修制度で対応することが出来ない問題点については、ニーズに合致した制度の充実、情報提供、利用促進が必要とされる。
著者
福田 瑛子 鬘谷 要
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.45-57, 2006-03

An experiment was conducted on the colour of various samples (cotton, wool, nylon) dyed using vegetable dyes consisting of onion skin and tumeric along with the effects of fibre type and mordants on colour fastness to daylight and colour fastness to washing the results of wich are described below. Although colour fastness to daylight of fabric dyed with vegetable dye differs according to the type of fibre and vegetable dye as well as the mordant used, colour fastness to washing was high for all fabrics tested, and even cotton, wool and nylon, which have a low colour fastness to daylight, were not observed to demonstrate significant fading even when washed 30 times. When cotton was dyed with onion skin, the colour fastness to daylight was low for tin-based mordants that dye fabrics to a whitish tint. In the case of not using a mordant or using an aluminum-based mordant, although a decreased due to exposure to daylight, the decrease was comparatively small, there was less fading than in the case of tin, and colour fastness to daylight was comparatively high. In the case of wool and nylon dyed with onion skin, both colour fastness to daylight and colour fastness to washing were high. However, a decressed somewhat following exposure to daylight. Samples dyed with tumeric demonstrated low colour fastness to daylight as compared with samples dyed with onion skin, and with respect to cotton samples dyed with tumeric in particular, considerable fading was observed following exposure to daylight for about 5 days. Colour fastness to daylight was particularly low when using a tin-based mordant.