著者
稲津 忠雄 岩崎 賢一 古田 武
出版者
香川県産業技術センター
巻号頁・発行日
no.7, pp.70-75, 2007 (Released:2011-02-04)

麺(うどん)の収縮および力学物性変化を数学的にモデル化することにより、麺乾燥中の応力分布を計算し割れ発生の予測を試みた。麺の収縮係数は、水分含量変化に対して各寸法方向ともほぼ同じ値であったが、温度には依存しなかった。ヤング率、降伏応力および破壊応力は水分含量の指数関数として表された。乾燥に伴う応力分布変化は、有限要素法を用い、水分移動方程式と構成方程式を連立させることにより推算した。計算した応力分布は、急激な乾燥速度が大きな内部引張応力を引き起こすことを示した。本研究で用いたスキームは、長さ方向に沿った割れ形成の可能性を評価するのに有効であり、その予測は実際工場で発生する割れのパターンと一致した。
著者
稲津 忠雄 佐々原 浩幸 大西 茂彦 松岡 博美 香川 典子
出版者
香川県産業技術センター
巻号頁・発行日
no.13, pp.76-80, 2013 (Released:2014-03-06)

オリーブ搾油残差,胡麻搾油残差を用い,糸状菌6株により製麹,乳酸菌7株により発酵させ,これら発酵物の機能性を評価した。胡麻搾油残差は麹消化により抗酸化性の付与を行うことができたが,オリーブ搾油残差については新たな機能性を付与することはできなかった。