- 著者
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童門 冬二
- 出版者
- 日経BP社
- 雑誌
- 日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
- 巻号頁・発行日
- no.241, pp.120-123, 2004-10
豊臣秀吉は関白太政大臣にのし上がると、京に聚楽第を建てた。大坂城のイメージが強いせいか、後世の人々は、聚楽第を豪華な別宅のように思いがちだが、そうではない。秀吉にすれば、 「ここは、庶民出身の天下人が作った新しい政治の中心なのだ」 と、全国に向かって表明したという意味を持つ。 それまで、朝廷の最高幹部は、すべて御所の中に勤務場所を持っていた。